高域と低域を別ユニットが担当する2ウェイスピーカーに
音質も一段上の進化を遂げました。スピーカーとしてはこちらのほうが重要かもしれません。CHARGE4は前方にフルレンジの楕円形ドライバー(50×90mm)を置き、左右のパッシブラジエーターで、低域を増強する仕組みでした。この構造はCHARGE 5も踏襲していますが、フロント部のスピーカーをひとつ増やして2つにしています。小型の本体でも豊かで広がりある低域が得られる点は変わりません。
フロント部のスピーカーは高域用と低域用を2つに分けた2ウェイ構成にしています。中音と低域を担当する楕円形ウーファーの大きさは52×70mm、高域を担当するツィーターの口径は20mmとなります。スピーカーの数が増えても、サイズ感はほぼ変わりません。幅・奥行き・高さが数ミリずつ増え、重量は若干減少しました。
左右にパッシブラジエーターがある関係で、横置きでの使用がメインになるとは思います。本体もわずかに下側が広がった台形のフォルムで、どっしりとした印象を与えます。ただ、縦に置いても自立はする(若干斜めに傾きます)ので、小さめの携帯テーブルなどに一時的に立てて置くといった使い方はできそうです。片側のパッシブラジエーターが、隠れてしまうため、音楽再生には向きませんが、置く場所に制限があるアウトドア用途で重宝するかもしれません。
アウトドアに強いCHARGEシリーズの特徴として防水対応があります。さらにCHARGE 5は防水だけでなく防塵仕様となっており、より安心して使えるようになりました。
防水性能はCHARGE4と同等のIPX7相当(一時的な水没もOK)。さらに粉塵が中に入らないIP6X相当の耐塵性も手に入れています。もともと川辺や天候の変わりやすいキャンプ場での利用に強い機種でしたが、CHARGE 5では砂などの汚れが付いても大丈夫な設計になっていますし、汚れが目立つ際には、ちょっと真水で流して洗うこともできるようになっています。内蔵バッテリー充電に使うUSB Type-C端子にはふたがなく、ケーブルの抜き差しがしやすいようになっていますが、ここも防水対応になっているので問題ないそうです。
また、フロント部にはバッテリーインジケーターを追加。細かな違いですが、電池切れに早めに気付けるようになったのはメリットと言えます。
本体サイズは幅223×奥行き96.5×高さ94mmで、重量は約960g。対応コーデックはBluetooth標準のSBCのみ。出力は30W。周波数特性は60Hz~20kHzというスペックです。
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