世界最軽量、日本の技術の粋を示す
そして、その姿勢をより強調したのが、FCCLが維持してきた世界最軽量ノートPCに関するコメントだ。
「世界最軽量ノートPCは、FCCLの技術の結晶であり、業界をリードしてきた存在である。今後も世界最軽量の座は譲ることなく、継続的に投資を進め、追求していく」と大隈社長は宣言した。
齋藤会長も、「お客様との約束はこれからも変わらない。Day1000まで継承してきたことはこれからも続ける」と語る。
FCCLの力はこんなものではない
もちろん、大隈社長ならではの取り組みも注目される。
「FCCLは、人に寄り添い、お客様の課題を解決する製品やサービスに注力する体制ができている」としながらも、「FCCLが、活躍できるフィールドやポテンシャルはこんなものではない」と語る。
その上で、「昨年から開始した富士通ブランドPCのアジアへの展開はもっと広げていきたい。アジアのビジネスパートナーからは、Made in Japanの製品を待望しているという声が聞かれる。私がこれまで培ってきた香港やシンガポールを拠点にしたアジアでの経験、マーケティングの知見、アジアに持つ個人的なネットワークを生かして、アジアでのビジネス拡大にも貢献したい」とする。
また、「レノボが世界で展開しているPC以外の製品やサービスを、富士通との協業のなかで、日本のお客様に最適な形で届けたい」、「ふくまろを活用した様々な新サービスを考えており、今年度中には、最低でもひとつは、新たなサービスをリリースしたい」とも語る。
FCCLとしては、今回が初の社長交代となる。
日本に独自の開発、生産、販売、サポート体制を持つFCCLが、レノボ出身の大隈新社長のもとで、独自性を維持しながら、どんな進化を遂げるのかに注目したい。
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