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クルマの名義変更、自分でやれば最大4万円以上も出費を減らせる!

2021年02月13日 12時00分更新

自動車検査登録事務所での手続きは意外と簡単

 売り主から受け取った6種類の書類に自動車保管場所証明書と、クルマを買った人自身の印鑑証明書が揃ったら、印鑑証明に記載された印影の印鑑を持って自分の居住地の自動車検査登録事務所へ買ったクルマとともに行きます。

 自動車検査登録事務所はいくつかの建物によって構成されています。まず行くべき建物は自動車登録番号標交付所。場所によってはナンバーセンターと書いてある場合もあります。

 さて、建物の入り口に工具がぶら下がっています。この工具のうちプラスドライバーとマイナスドライバーの両方を使って、買ったクルマについてる前オーナーのナンバープレートを外します。詳しい外し方は工具と一緒にぶら下がっているファイルに記載があります。

 ナンバーを外したら、自動車登録番号標交付所の中にある書式販売所で名義変更の書類セットを買います。書類自体は無料ですが、ここでは書類と一緒に手数料を支払い、受け取った書類の表紙には印紙が貼ってあります。

 その書類セットの中から申請書を記入をしていきます。一般的にはクルマの「名義変更」と言っていますが正式には「移転登録」となります。その移転登録にチェックを入れると、この申請書は移転登録申請書ということになります。その申請書には前のオーナーの登録番号や車体番号、買った人の住所などを記載していきます。書き方ですが、かなり丁寧な見本が自動車検査登録事務所の記入台に貼り付けてありますので、簡単に記入ができます。

 なお、この時点で前オーナーの車検証をスマホなどで写真に撮っておきましょう。あとでこの写真を使う場面があります(終わったら削除しましょう)。

 移転登録申請書と印紙が貼ってある申請書類の表紙、売り主から受け取った6種類の書類に自動車保管場所証明書とクルマを買った人自身の印鑑証明書を揃えて登録申請窓口に提出します。車検証が完成すると手渡された番号札で呼ばれますので車検証を受け取ります。

 車検証を受け取ったら次は都道府県税事務所の出張所の建物に向かいます。自動車税の申告をします。この際、前オーナーの車検証に記載される住所氏名などのデータが必要となりますので、申請書類記入時にスマホで撮っておいた写真が役に立ちます。

 自動車税の申告が済んだら、再び自動車登録番号標交付所で税事務所から受け取った書類と外したナンバープレートをすべて渡し、ナンバープレート代(取材時は1440円)を支払うとナンバープレートが交付されます。希望ナンバープレートの場合は、この時の手続きが異なるので窓口でご確認ください。

 ナンバープレートをクルマにねじ止めしますが、この時、リアのナンバープレートの向かって左側には封印用の台座も入れてねじ止めします。

見づらいが、Cから始まっている文字列が車体番号

 ナンバーをつけ終わった頃合いで、自動車登録番号標交付所の職員が車検証を持って現れます。その車検証の車体番号とクルマの車体番号を照合して確認が取れれば、リアのナンバープレートに封印をしたうえで車検証を手渡してくれます。これですべての手続きが完了です。

 自動車登録番号標交付所での作業は、申請書の記入とナンバーの取り外しと取り付けだけ。待ち時間を除けば1時間ほどで新しい車検証とナンバープレートになります。

 業者に頼めばこの1時間ほどの作業で2万円、そして書類作成で1万円の計3万円と消費税がかかってしまいます

 登録を自分で行なった場合は車庫証明取得で2600円、自動車検査登録事務所で書類代500円、ナンバープレート代1440円の合計4540円が費用となります。業者に頼むと登録手続き代行料2万円、車庫証明手続き代行料1万5000円、行政書士料1万円とそれぞれに消費税が必要で合計4万9500円となり、自分で手続きをした場合、単純計算で差し引き4万4960円の出費が抑えられることになります。

 問題は金額と手間を天秤にかけてどっちがいいのかですが、車庫証明手続き代行などの場合は、結局すべての書類を自分で記入するので、自分で警察署に行って手続きをした方がいいかもしれません。平日は仕事で時間が取れない、手続きがよくわからないし面倒、という場合は業者にやってもらったほうがいいでしょう。

 クルマにかかる出費をなるべく抑えたいなら、ご自身での名義変更してみるのはかなり有効ですので、ぜひご挑戦を!

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