2階と1階では約9倍の速度差が
ではWi-Fi 6とメッシュルーターの組み合わせでどれくらい実行速度が違うのか、実際に筆者の自宅で計測してみた。配置は下記図面を参照して欲しいが、2階A地点にメインのDeco X20、1階B地点にサテライトのDeco X20を配置。固定回線のルーターはA地点とほぼ同じ場所にあり、Wi-Fi 5とひとつ前の規格となっている。接続に使用した機器はソニーモバイルの「Xperia 1 II」でWi-Fi 6対応モデルだ。
インターネットの速度テストには「Speedtest.net」、Wi-Fiの電波強度は「Wi-Fiアナライザー」とそれぞれ使用。図面の1から3の3箇所で測定した。
結果設置場所が固定回線のルーターに近い1では、上り下りともにほぼ同じ速度で、Deco X20のほうがやや電波強度は強い。速度に関しては固定回線の限界値という感じだ。これが同じ階の別部屋「2」に移動すると、電波強度にあまり差はないが下りで倍以上の差がみられた。これはWi-Fi 6の効果が大きいと思われる。
さらに1階の「3」で計測すると、計測結果はさらに大きくなり、通信速度は約9倍、電波強度はすぐそばのサテライトにつながっていることもあり、倍近く違っていた。こちらはメッシュルーターの効果が十分にでていると言える。
Wi-Fi機器に詳しくなくてもカンタン設置
Wi-Fiルーターなどの機器を設置するには、ある程度知識が必要なものだが、Deco X20はとにかくカンタンなのがポイント。電源を入れてアプリのウィザードに従って勧めていけば、ものの10分ほどで完了したほど。
また、通信品質もWi-Fiルーターひとつで自宅をカバーするのと比較して段違い。実際筆者の自宅ではWi-Fi5でひとつの電波だけでは家中をカバーすることができないため、メッシュルーターは必須だ。自宅は木造なのでまだ電波を通しやすいが、マンションなど鉄筋などを使っている場合は、さらに電波が通りにくいのでワンフロアーの自宅でもメッシュルーターは効果的。
さらに、スマホアプリから接続している機器がチェックできたり、子どもの端末にコンテンツのアクセス規制なども行える。さらに端末やアプリケーションを指定して優先的に通信可能。最近は自宅でテレワークというスタイルの人も多いので、たとえばビデオ会議に使う機器やアプリは優先的に通信が行えるようにしておけば、家族がWi-Fi機器を使っても安定した通信ができる。
無線LANルーターは、かなりピンキリだ。Amazonなどのネットショップでは、未だにWi-Fi 5よりも前の規格までしか対応していない製品が数千円で販売していたりする。大手家電量販店などで聞くところ、未だに無線LANルーターの理解が及ばず、最新のスマホやPCを購入したが通信が遅い、と語る人も多いという。話を聞いてみると、そもそも回線が遅いという人もいれば、無線LANルーターが古く、遅い規格までしか対応していない、なんて場合も多いそうだ。
前述したように、インターネットに繋がればイイと伝えて、価格の安い製品を購入していく人もいるが、その遅いというのが製品によってはスマホのモバイル通信よりも遅いという場合もあるので安さだけで選ぶのも考えモノだ。
特に2階建て以上の戸建て、鉄筋コンクリート造で部屋数の多いマンションなどに住んでいる人は、通信が届きづらいという経験も多いだろう。そんな人には、ぜひコスパも高く、最新スマホやPCのポテンシャルを引き出せるWi-Fi 6対応のメッシュルーターである「Deco X20」の購入を検討してみて欲しい。
(提供:ティーピーリンクジャパン)
週刊アスキーの最新情報を購読しよう