80年代の冷戦を描くキャンペーンモードやマルチプレイなどを用意
4K/120fps対応のPS5版「コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー」で次世代の凄みと臨場感あふれる戦場を体験!
PS5の凄みが生み出した新たな「CoD」体験
ここからはPS5版「CoD:BOCW」に関する特徴を解説していく。グラフィックは前作以上に磨きがかかっていて綺麗に感じた。とくに4Kの大画面ディスプレーでプレイしたときは、鮮明に映し出された戦場に圧倒され、4Kディスプレーへの購買欲が湧き上がってしまった。だが、PS5の凄さはそこだけではない。
その凄さの1つは、現実に近い光の表現を可能にした「リアルタイムレイトレーシング」に対応していることだ。この機能は、光の動きをリアルタイムにシミュレートすることで、鏡や水面の映り込みや陰影などのビジュアルが写実的に描写されるというもの。
リアルタイムレイトレーシングといえば、NVIDIAの「GeForce RTX」シリーズや、10月28日に発表されたAMDの「Radeon RX 6000」シリーズが思い浮かぶ。高性能なゲーミングGPUでしか味わえなかったリアルタイムレイトレーシングだが、家庭用ゲーム機でも堪能できるようになった。その家庭用ゲーム機が、11月にリリースされたPS5とXbox Series X/Sというわけだ。
影の描写を例に、リアルタイムレイトレーシングの違いを紹介しよう。上記画像2点は、リアルタイムレイトレーシングをオフにした状態の影と、オンにした状態の影だ。オフにした状態の影は輪郭がくっきりとした印象を与える。前世代のゲームでよく見かけた覚えがある。一方、オンにした状態の影は輪郭がぼやけている。実際に2点を比較してみたが、後者の方が現実でも見かけるあの影に近いと感じた。
もう1つの凄みは、PS5のワイヤレスコントローラー「DualSense(デュアルセンス)」。DualSenseには、新機能である「ハプティックフィードバック」と「アダプティブトリガー」が実装されている。「ハプティックフィードバック」は、ゲーム内オブジェクトや挙動の感触が振動を通して伝わってくるというもので、「アダプティブトリガー」はゲームの状況に応じてL2・R2の抵抗感が変動するというものだ。
本作を最初にプレイした衝撃を受けたのは、銃を撃ったときの反動を疑似体験できたことだ。コントローラーが銃になったような感覚といえば伝わるだろうか。従来では、銃を撃つとただ単に激しく振動するだけだったが、本作の場合、ハンドガンやマシンガン、スナイパーライフルなど銃の種類によって射撃時の反動の強弱が異なるのだ。またリロード中の動作も振動で表現されていて、本当に銃を装填しているような感覚が伝わってくる。
それに加えて、R2ボタン(銃のトリガー)を引いたときの抵抗感が変化する演出も衝撃的だった。ハンドガンとサブマシンガン、アサルトライフルの場合、R2ボタンの抵抗感は少なく、スナイパーライフルとライトマシンガンは抵抗感がぐっと増したように感じた。銃を構えるL2ボタンも抵抗感がやや強く、銃の重みを再現しているのではないかと思われる。
2つの新機能はどちらも凄かったが、自称ガンマニアの私としては、トリガーの重みを再現した「アダプティブトリガー」の演出が好みだった。コントローラーが銃になったような感覚が主な理由となっている。幼い頃からPlayStationに触れてきたが、20数年でここまで進化するとは夢にも思わなかった。
「CoD」シリーズの醍醐味とPS5の凄みを同時体験!
「CoD:BOCW」は、シリーズ特有の醍醐味を尊重しつつ、新たな切り口によってさらなる面白さを生み出すことに成功した作品だ。スパイ映画を彷彿とさせる渋いストーリーや多種多様なマルチプレイモードなど、遊び応えのある要素がてんこ盛りだ。さらにPlayStation 5の新機能を用いた演出も冴えており、今までにない没入感が味わえるに違いない。PlayStation 5を購入できた人は、ぜひ本作を手にとって戦場の渦へと飛び込んでほしいものだ。
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