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コロナ禍における大企業の役割とは? HP INNOVATION SUMMIT 2020から

2020年10月26日 09時00分更新

バイオプリンティング、そして外部とのコラボレーション

 最後のセッションでは、「未来へのイノベーションと題して」、HPが取り組む技術やパートーナーシップなどの施策が紹介された。

 HPは、30年以上にわたりプリントビジネスに携わっている。その中で応用が進んでいるのが、医療や生命科学に応用できるバイオプリンティング技術だ。HPでプリント技術の研究リーダーを務めるSue Richards氏は、「バイオプリンティングの技術は、コロナの新薬開発にも役立つ」と話す。

 「イノベーションを加速させるために、HPは多くのベンチャー企業とパートナーシップを組んでいる」と話すのは、ベンチャーとの提携を担当するAndrew Bolwell氏。「今の時代は、一企業ですべての技術や製品を研究・開発するのは不可能で、外部とのコラボレーションが不可欠だ」とし、現在は、スタートアップを中心に40社以上と提携をしていると話す同氏。

 パートナーシップを結んだサンフランシスコのスタートアップ企業「インディバイオ」を例に挙げ、「マイクロ流体力学の分野に知見を持ち、バイオプリンティング技術を活用した内臓の開発を目標にしている。

 さらに、通常数日かかる人間の感染テストを数分で完了できるテクノロジーもある。HPとしても、スタートアップと積極的に提携することで、イノベーションを加速させていきたい」とした。

 革新的な技術の開発を続けるために重要なことを聞かれた、HPラボの責任者であるTrevor L. Hawkins氏は、「イノベーションはプラットフォームがあって初めて役に立つ。HPはグローバルに拠点を持ち、技術やサービスを世界中に展開できる力がある」と話す。Andrew氏は、「生活実態がコロナの影響で大きく変わった。多くの人が、家で仕事をしたり授業を受けるようになったが、HPには、生活をより快適にできるテクノロジーがある。その強みを生かして、お客様のためにどうすれば役立つかを考えることが大切だ」と話した。

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