重視したコンパクトなサイズ感
例えばJabra Sound+アプリに今年から新たに加わった「MySound」の技術もGNグループのヒアリングエイドで培ったノウハウが生きている。MySoundはアプリを起動してメニューに入ると、いくつかのテストトーンを聞きながらユーザーが自身の音の“聞こえ方”に合わせたヒアリングプロファイルを簡単につくり、イヤホンのメモリに登録できるというもの。
いつも心地よい音楽再生が楽しめるようになるワイヤレスイヤホンのためのパーソナライゼーション機能は、直近ではアップルのAirPodsシリーズも独自の「ヘッドフォン調整」機能をファームウェアのアップデートにより搭載したことから注目を集めている。
Lilliehook氏は「イヤーチップによるパッシブな遮音効果を高めることにも注力している」と付け加える。Elite 85tには楕円形のシリコン製イヤーチップが付属する。このイヤーチップがユーザーの耳穴の形状と素直にフィットすることでより高い遮音効果が得られるのだという。同イヤーチップはElite 75tシリーズを含む他のJabraのイヤホン製品と互換性はないようだ。
そして「自由に音楽を聴くスタイル」を妥協なく追求してきたとLilliehook氏は胸を張る。その意気込みが最も強く表れているのがバッテリー性能だ。Elite 85tではANC機能オンの状態で約5.5時間の連続音楽再生を実現した。ANCオフの場合は約7.5時間。コンパクトな充電ケースによるチャージを繰り返せば約25時間の音楽再生が楽しめる。長時間の移動の際にも頼もしいスペックだ。そして充電ケースはワイヤレスチャージにも対応している。
Elite 75tはANCをオンにするとやはり5.5時間の連続音楽再生に対応する。
今年は数多くのブランドがANC機能完全ワイヤレスイヤホンをリリースする中、JabraがEliteシリーズの完全ワイヤレスイヤホンを「コンパクトなサイズ」を保ったままANC対応にしたという朗報にぜひ注目したい。12mm口径のカスタムドライバーがどんな音を聴かせてくれるのかとても楽しみだ。
またiPhoneとペアリングして使う時にウィジェット連係によって、ややもするとAirPodsよりも快適なデバイス連係による操作感を実現するJabraの完全ワイヤレスイヤホンがどこまで心地よいワイヤレス音楽再生、そして今日では仕事にも使えるワイヤレスイヤホンとしてワークスタイルを叶えてくれるのか期待したい。
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