単純なバックアップメディアならNASより断然手軽
データのバックアップというと、NASを活用しようとこれまで紹介してきたが、単純にデータの保管場所として利用するだけであれば、高性能なNASを導入するまでもなく、バックアップ元にUSBケーブルで接続してデータを移動するだけの作業をしたほうが手軽だ。
HDDごとに、データの種類や年度など保管方法を決めることで、必要なときに裸族のお立ち台のようなものに差して取り出せばいい。外付けケースに入れて保管するとかさばるしその分コストもかかる。現在は裸族の服は販売されていないが、購入時の箱やなにかケースのようなものに入れれば十分だ。
また、「裸族のカプセルホテル USB3.1 (CRCH35U31CIS)」のような製品なら、頻繁にとっかえひっかえせず複数のHDDを納めておける。使うときは、ドライブごとに電源オン/オフができるので、必要なものだけ起動すれば電気代も最小限に抑えられる。
Windowsの場合は、ケーブルを接続して電源を入れれば、外付けHDDのように認識される。扱い方はまったく同じだ。もちろん4基同時に利用できる。
活用方法としては、たとえば動画用のドライブ、写真用のドライブ、仕事用のドライブといった、ドライブごとに内容を分けることでいっぱいになったら新しいHDDにして、どんどん整理するのはいかがだろうか。外付けHDDのようにその都度接続し直す必要もなくHDDを入れ替えるだけで済むメリットは、一度味わうと他の方式が面倒に感じるはずだ。
また、HDDレコーダーの外付けドライブとしてもオススメだ。メーカーによってレコーダーに接続して認識できるHDDの容量が限られているケースがあるので、HDD購入時に注意が必要だが、複数台増設できるタイプ(ただし接続は1台ずつ)も多いので裸族のカプセルホテルのように、ドライブごとに電源を入れられると、分割して録画データを保存できる。登録方法や呼び出し方法などはそれぞれのレコーダーのマニュアルを読んでほしい。
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データのバックアップ用として裸族シリーズを活用することで、複数のHDDを扱うなら市販の外付けHDDより手軽な上、自分で好きなHDDが選べるというメリットがある。横山氏が言うように、記録方式が異なるIronWolfシリーズを利用することで、より安全に裸族シリーズと付き合えるだろう。耐久性も高いので、データを保管する観点から見ても安心といえる。
IronWolfシリーズは1TBから16TBまで10モデル用意されているが、振動を感知するRVセンサーが搭載されているのは4TB以上のモデルである。HDDの場合、微細な振動でもデータの読み書きに影響するので、信頼性やパフォーマンスの点を考えると、4TB以上の容量を利用するのがオススメだ。
自宅での生活が増えた今、とりあえず保存しっぱなしになったパソコンやレコーダーのデータを整理整頓して、スッキリとした環境を取り戻そう。
(提供:日本シーゲイト)
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