週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Playstation 5に新型コロナの影響なし、ソニー吉田CEO

2020年06月18日 09時00分更新

Playstation 5にコロナウィルスの影響なし

 こうしたなか、明るいニュースとして、世界中から大きな注目を集めているのが「PlayStation 5(PS5)」である。

 日本時間の6月12日午前5時から行われた映像イベントでは、本体デザインを初公開するとともに、PS5向けゲームとして28タイトルを発表した。

 吉田会長兼社長 CEOは、「PS5では、没入感を高めるために、解像度の向上に加えて、スピードを進化させている。超高速SSDとカスタム設計により、PS4と比較して、約100倍のゲームデータの読み込み速度を実現。これにより、ロードタイムをこれまでになく短くし、広大なゲームの世界を、ほぼ瞬時に移動することができる。ユーザーには切れ目がなく、没入感を持ったゲーム体験を提供できる。また、プレーヤーの五感に訴えかけるように、コントローラーも進化させる。クルマが泥道を走るときの重くずっしりとした感触や、弓を引き絞る時のような緊張感がある動作を実感できる。また、3Dオーディオ処理専用ユニットを搭載することで、多様で、複雑な3Dオーディオを実現する。音が自分の周りを動き回るような体験ができる。スピード、触感、音が一体になることで、次世代機に相応しい、これまでに実現できなかったゲーム体験を提供できる」と述べ、「PS5によって、コンソールによるイマーシブ(没入感)なゲーム体験をさらに進化させることができる」と自信をみせる。

 そして、「PS5は年末の発売に向けて、ハードウェア、ソフトウェアの準備が進んでおり、予定通りにローンチできる見込みである」と、現時点において、発売計画に、新型コロナウイルスが影響しないことを示した。

 PS5が、どんな感動を与えてくれるのかが、いまから楽しみだ。

 吉田会長兼社長 CEOは、「ソニーのファウンダー(創業者)である盛田昭夫からの学びのひとつに、長期視点に基づく経営がある。新型コロナウイルスが世界を変えたいま、改めてその重要性を感じている」とも語り、「長期視点においては、企業の存在価値であるパーパスと、経営の方向性の明確化が欠かせない」とする。

 そして、こうも語る。

 「これから世の中の価値観は大きく変わるだろう。本当に大事なものはなにか、ということを世界中の人たちが考えている。その結果、最終的には、あらゆるものが人に近づいていくことになるだろう」

 新型コロナウイルスという新たな危機において、改めて創業者からの学びが重要な意味を持つとともに、人を軸に構成したソニーの事業ポートフォリオが、世界中を豊かに、楽しくし、そして、感動を生みだすことが期待されている。

お詫びと訂正:吉田憲一郎会長兼社長 CEOの肩書を記事公開時点での正しいものに修正いたしました。(2020年6月19日)

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事