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4眼カメラと5000mAhバッテリーを搭載「moto g8 power」のタフさを検証した

2020年05月11日 12時00分更新

驚異的なバッテリーの持ち
急速充電にも対応

 そしてもう1つ、大きな違いとなるのがバッテリーだ。moto g8のバッテリー容量は4000mAhと十分大容量なのだが、moto g8 powerはさらに1000mAh多い5000mAhと、ちょっとしたモバイルバッテリー並みの容量のバッテリーを搭載し、2日以上充電が持つことをうたっているのだ。

 その実力はいかほどのものか、試しにYouTubeの動画を連続再生して検証してみた(Wi-Fiの通信で画質は360p)。フル充電の状態からバッテリーがなくなるまで連続で再生し続けたところ、約19時間連続で動画の再生が可能だった。

YouTubeを連続再生した時のバッテリー使用量の推移。バッテリーが切れるまで、約19時間連続で再生することが可能だった

 では、moto g8と比べどれくらいの違いがあるのだろうか。分散コンピューティングの「BOINC」を使って新型コロナウイルスの研究をしている「Rosetta@home」の計算に参加し、研究に貢献しながらテストしてみることにした。

 このアプリではかなり負荷の高い計算処理をするのでバッテリー消費も大きく、元々充電しながらの利用が想定されている。そこでバッテリー駆動で計算ができるよう設定を変更して計算を開始したのだが、約15時間が経過した時点でmoto g8のバッテリー残量が10%となったのに対し、moto g8 powerの残量は27%と、まだ30%近く容量が残っていたことから、大きな優位性があることが理解できるだろう。

「moto g8」で、バッテリー駆動のみでBOINCを動作させ続けたところ。約15時間でバッテリー残量が10%となった

同じく「moto g8 power」でBOINCを動作させ続けたところ。同じ時間でバッテリー残量がまだ27%残っていた

 もちろん、日常の利用シーンでここまでスマートフォンに高い負荷がかかることは少ない。それだけにmoto g8 powerを利用する上で、バッテリーの持ちを心配することはほとんどないといえそうだ。

 ただ大容量バッテリーのスマートフォンを利用する上では、いかにその容量をスピーディーに充電できるかも重要になってくる。この点もmoto g8 powerは抜かりなく、急速充電に対応した「18W Turbopowerチャージャー」が標準で付属しているのだ。

本体の左にあるのが「18W Turbopowerチャージャー」。本体に急速充電対応のACアダプターが付属するのは嬉しい

 実際にこれを使って、バッテリーが切れたmoto g8 powerを充電してみたのだが、約2時20分でフル充電することができた。加えて30分で約30%、単純計算で1700mAhくらいの充電ができることから、時間がない時も安心だろう。

バッテリー切れの状態から18W Turbopowerチャージャーで充電したところ。2時間20分くらいで満充電となったが、バッテリー容量が大きいので満充電にこだわらなくても十分バッテリーが持つ

【まとめ】カメラを中心に長時間楽しめるスマートフォン

 moto g8シリーズ3機種はいずれも、チップセットに「Snapdragon 665」を搭載し、メモリーは4GB、ストレージは64GB、そしてデュアルSIMでDSDV対応と、大まかなスペックは共通している。それだけに、3機種のうちどのモデルを選ぶかはやや悩ましいところでもある。

 そうした中でmoto g8 powerを選ぶべきポイントとなるのは、やはりマクロカメラや望遠カメラを搭載し、幅広い撮影シーンに対応できるカメラと、5000mAhの大容量バッテリーということになるだろう。moto g8同様5GHzのWi-Fiに対応していないのが惜しいところではあるが、スマートフォンを長時間、楽しく利用したい人が選ぶと満足度が高いモデルといえるだろう。

  moto g8 moto g8
power
moto g8
plus(参考)
ディスプレー 6.4型液晶
(19.5:9)
6.4型液晶
(19:9)
6.3型液晶
(19:9)
画面解像度 720×1520 1080×2300 1080×2280
サイズ 約75.8×161.3
×9mm
約75.9×156
×9.6mm
約75.8×158.4
×8.27mm
重量 約188.3g 約197g 約188g
CPU Snapdragon 665 2GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 10 Android 9
対応バンド LTE:1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(DSDV)
VoLTE ○(ドコモ、au、SB、楽天 楽天はg8 plusは5月対応予定)
無線LAN IEEE802.11n(2.4GHz対応) IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
カメラ アウト:16メガ
(標準、F1.7)
+8メガ
(広角)
+2メガ
(マクロ)
/イン:8メガ
(F2.0)
アウト:16メガ
(標準、F1.7)
+8メガ
(広角)
+2メガ
(マクロ)
+8メガ
(光学2倍)
/イン:16メガ
(F2.0)
アウト:48メガ
(標準、F1.7)
+16メガ
(広角)
+5メガ
(深度測定)
+TOF
/イン:25メガ
(F2.0)
バッテリー容量 4000mAh 5000mAh
(18W充電対応)
4000mAh
(18W充電対応)
生体認証 ○(指紋、plusのみ顔も対応)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
カラバリ ノイエブルー、ホログラムホワイト スモークブラック、カプリブルー コズミックブルー、ポイズンベリー
価格 2万5800円 3万2800円 3万8800円
 

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