高速CPUと新UIを搭載した「HUAWEI Mate XS」
「HUAWEI Mate Xs」は8型のフォルダブルディスプレーを搭載した、横に折りたたみできるスマートフォンである。2019年2月に発表された「HUAWEI Mate X」と基本スペックは変わらない。そのためHUAWEI Mate XsはHUAWEI Mate Xの後継機というよりもブラッシュアップを加えた改良品と言える。
HUAWEI Mate Xからの変更点はSoCがHUAWEI Kirin 980からHUAWEI Kirin 990に変更。HUAWEI Kirin 980は5GモデムとしてBalong 5000を別に搭載していたが、HUAWEI Mate XsではHUAWEI Kirin 990に5Gモデムが統合されたため、消費電力面などで優位性を持っている。5G NRの対応周波数も8バンドと増加した。
新しいUIとしてマルチウィンドウの使い勝手を高めた。ディスプレーの右端からスワイプで出てくる、縦に並ぶアイコンのメニューから、アイコンを画面にドラッグすることでアプリの2画面表示ができ、アイコンをタップすると開いているアプリの上に、そのアプリをポップアップの小ウィンドウで表示できる。
2つのアプリを「並べる」「ポップアップ画面」と、2通りの表示方法で使うことができるわけだ。さらにこの2つを組み合わせると、「2つのアプリが並ぶ+ポップアップ」で3つのアプリを同時に表示することもできる。
そのほかのスペックはカメラが広角4000万画素(27mm/F1.7)+超広角1600万画素(17mm/F2.2)+望遠800万画素(52mm/F2.4)+3D TOF。バッテリーは4500mAh。価格は2499ユーロ(約30万円)と発表された。HUAWEI Mate Xは2299ユーロだったので価格は上がっている。発売国や発売日については未定だ。HUAWEI Mate Xは中国でしか発売されなかったようだが、HUAWEI Mate Xsはグローバル展開されることを期待したい。
5Gに対応したペンタブレット
「HUAWEI MatePad Pro 5G」
「HUAWEI MatePad Pro 5G」は10.8型(2160×1600ドット)ディスプレーを搭載したAndroidタブレット。フロントカメラはタブレットでは珍しくパンチホールとなり、ベゼル幅を薄めたことでディスプレー占有率は90%にも及んでいる。チップセットはHUAWEI Mate Xsと同じHUAWEI Kirin 990で、通信方式は5G NRに対応。ファーウェイはHUAWEI MatePad Pro 5Gを「世界でもっともパワフルな5Gタブレット」と呼んでいる。
タブレットの広い画面に2つのアプリを表示できる機能として「Huawei APP Multiplier」を搭載、3000以上のアプリが対応し1つのアプリ画面にもう1つのアプリを表示できる。ハードウェアではとしては世界初のワイヤレス充電に対応、本体の他のワイヤレス充電機器を置いて充電できるリバースチャージにも対応している。
そして豊富なオプションも用意され、本物のペンのような書き心地の「M-Pencil」は本体にマグネットで装着すると充電もできる。また、キーボードカバーの取り付けも可能だ。価格はメモリー8GB+ストレージ256GBモデルが799ユーロ(約9万5000円)、メモリー8GB+ストレージ512GBモデルが949ユーロ(約11万4000円)。なお、すでに中国で発売中のWi-FiモデルやLTEモデルもグローバルに投入される。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう