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実家の親の“PC離れ”はどうすればいいの?インテル秋田イベントで思ったこと

2015年05月19日 08時30分更新

 どもども、ジサトライッペイです。インテルは秋田県秋田市、秋田駅からほど近い“エリアなかいち”特設会場にて、5月16日・17日に行なわれた『ABSまつり 2015』において、『インテル&マカフィー 春の移動展示会』を開催しました。今回はその模様をレポートします。

 インテルはこうした地方でのイベントに積極的に参加し、2in1 PCやRealSense、スティック型PC、ウイルス対策ソフトなどに紹介しています。5月2日・3日は鹿児島で行ない、6月20日・21日は新潟でも同様の移動展示会を開催する予定です。インテルが主催ではなく、地元の地方テレビ局が開く地域と密着したイベントにブースを設けることで、ふだん日常的にPC情報に触れないユーザーに接する機会を作るのが目的です。

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↑ABSまつり 2015の会場。朝から多くのお客さんが並んでいました。
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↑地元の名産を集めた露店も多数出展していました。こちらは桃豚を使ったきりたんぽならぬ、ぶたんぽ。取材後食べようと思っていたのですが、写真を整理していてすっかり食べ忘れていたことを思い出し、ちょっと凹んでます。
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↑インテル&マカフィーのブースも多くの家族連れで賑わってました。
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↑スティック型PC『Intel Compute Stick』は、テレビに接続してリモコンの入力切替でPC画面に切り替えるといった見せ方。
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↑左は小型ベアボーン『NUC』の第5世代Coreを採用した最新モデル。右はデルのAndroidタブレット『Venue 8 7000』。奥行きを認識するRealSenseカメラを搭載し、物体の長さの計ったり、LYTROのような多重フォーカス写真が撮れます。Atom Z3580を搭載。
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↑こちらは東芝の液晶脱着型2in1 PC『dynabook R82』。Core M-5Y31を採用。
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↑第4世代Coreを採用したタブレット、マイクロソフトの『Surface Pro 3』。ペンとキーボードも展示してました。
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↑マカフィーのウイルス対策ソフト『LiveSafe』。3ヵ月、1年、3年版をラインアップ。ひとつ購入すれば、Windows PCはもちろん、Mac OS、Android、iOSに無制限にインストールできます。所有デバイスの多い人ほどお得ですね。

 と、さまざまな製品があったのですが、中でも子供たちのアツイ注目を集めていたのがこちらの富士通『ESPRIMO WH77/S』。

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↑富士通の液晶一体型PC『ESPRIMO WH77/S』。

 人気の理由はRealSense 3Dカメラを利用し、ジェスチャーで演奏できるアプリ“KAGURA”が試せたからです。確かにコンピューターにあまり興味がない子供たちには、こういったわかりやすい“楽しさ”でアプローチするのが正攻法ですよね。

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↑係員に説明を受けながら、“シャンシャン♪”と音を鳴らして遊ぶ子供たち。展示物の中で一番人気でした。
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↑Surfaceに興味を示すお父さんとペンが使いたくってしょうがないお子様の図。ペンを持つ手がまあなんともかわいらしくて、「よし、子供ができたら絶対にタブレット買おう」と思いました。
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↑インテルのマーケティング本部本部長 山本専氏。積極的に地方のイベントに参加する取り組みを実施し、自らユーザーの生の声を聞き、製品の説明を行なっています。

 こうしたインテルの取り組みは実際最新PCの売り上げに多大な影響を与えているか、と考えるとその答えはわかりません。しかし、この地道な活動でひとりでも多くのユーザーに「新しいPCってこんなこともできるんですよ!」とアピールすることは、決して無駄ではないと思うのです。

 僕は宮城県出身なのですが、PCに対してはやはり地元と首都圏の“温度差”を感じます。その温度差は一時期はスマホでも感じましたが、スマホの温度差はもうありません。「よくわからないから怖い」と頑なにフィーチャーフォンを手放さなかった実家の母親も、いつの間にかiPhoneを手に入れ、LINEでメッセージを送ってくるようになりました。息子の僕が見てるかどうかわかるから便利だそうです(おかげですごくめんどうです)。

 しかし、実家のデスクトップPCは未だに「あまり使わないから」という理由で古いままです。父親は光回線契約の際に、無料でWindows 7のノートPCをつけてもらったと喜んでましたが、起動が遅いマシンだったらしく、「新品なのに遅い」と落ち込んでました。そりゃストレージがHDDなら当然ですよー、と言ったんですが「なんで?新品って言ってたよ?」と返してきたので、HDDとSSDの違いをかいつまんで話してみると、はい「イッペイの話は難しくてよくわからん」をいただきました。

 息子がIT系メディアで働いている家庭でも、このありさまです。「どうしたらデジタルにうとい家族に最新デバイスの良さをわかってもらえるのか」は、永遠のテーマかもしれません。きっとうちの父親も家電量販店や職場の同僚が買ってきたストレージがSSDのPCをちょっと触って、「速い!サクサクだなこれ」と感動し、脳内で新しいPC=速いと変換したのでしょう。合ってます。事実です。でもそれは、すべての新しいPCには当てあはまらないのです。

 ストレージが速いのはOSの起動速度やデータのコピーなどで体感する機会が多いのですが、CPUが速いのは動画変換や写真編集をしなければ効果を実感しづらいもの。しかし、CPUが刷新されても、ストレージが刷新されても、それは等しく“新しいPC”としてお店で展示されているわけです。で、その違いの説明している途中で「SSD?」、「ストレージ?」、「CPU?」といちいち知らない言葉が気になりだして、要点が頭に入りづらくなり、結果「難しくてよくわからん」とPCに対して精神的な距離が生まれるのだと思います。少なくてもうちの両親はそうです。

 そうして距離ができてしまったユーザーとまた近づくためには、やはり最新PCに触ってもらい、欲しくなってもらうほかないのかもしれません。そういった意味で、インテルの取り組みは理に適っているし、必要なことだと思うのです。

 難しい説明はさて置いて、「触っていて気持ちいい」、「これなら自分でもストレスなく触れそうだ」、「久しぶりにPC触ったけど、新しいのでこんなカッコイイのあったんだ」とか、思ってもらうところから始めるのが大事なのかもしれません。

■関連サイト
インテル
ABSまつり 2015

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