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さっそく編集部に到着! ASUSTeKのUltrabook『ZENBOOK』は買いか?ファーストインプレッション

2011年10月28日 21時57分更新

 ASUSTeK初のUltrabook『ZENBOOK』シリーズが早くも編集部に到着。11.6インチと13.3インチの両モデルの最速インプレッションをお届けします!

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ZENBOOK UX31E

1600×900ドット表示対応の13.3インチ『ZENBOOK UX31E』

 まずは、兄貴分のZENBOOK UX31E(以下UX31E)。なんといっても、Ultrabookとして初めて1600×900ドット表示に対応したことが最大の魅力です。これまでに発表されたUltrabookは、すべて1366×768ドット表示対応だったので、複数のウインドーを同時に開くと窮屈に感じますが、UX31EならほかのUltrabookの約1.37倍の情報量を一度に表示で、より快適に作業ができます。

 CPUは、超低電圧版のCore i7-2677M(1.8GHz)を採用。デュアルコアCPUですが、ハイパースレッティングテクノロジーにより、最大4スレッドの同時実行が可能で、ターボブースト2.0により、最大2.9GHzまでクロックが向上します。メモリーは4GBで、こちらは増設は不可。SSD容量は128GBモデルと256GBモデルがありますが、迷ったら256GBモデルをオススメします。SSDがSATA3.0対応で、非常に高速なことも魅力です。Core i7と高速SSDの組み合わせにより、Windows7やアプリケーションの動作は非常に快適でした。

 ボディーは1枚のアルミ板から磨き上げて作られたユニボディーを採用しています。同心円状のメタリックスピン仕上げもスタイリッシュ。最薄部の厚さはわずか3mm、最厚部でも厚さは17mmしかなく、重量も約1.3kgと軽いので気軽に持ち歩けます。

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UX31Eの液晶解像度は1600×900ドットで、1366×768ドット表示の11.6インチモデルUX21E(写真右)と比べると多くの情報量を一度に表示できる。
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1枚のアルミ板から磨き上げて作られたユニボディを採用。メタリックスピン仕上げも美しい。

 キーボードは全87キーで、キー配列も標準的です。キーストロークは一般的なノートPCに比べるとやや短いですが、実際に打ってみると思ったよりも底付き感がなく、快適にタイピングできました。タッチパッドも大きく、操作性は優れています。また、サウンドにもこだわっており、高級オーディオメーカーのBang & Olufsen ICEpowerと共同開発したステレオスピーカーを搭載しています。音質も、モバイルノートとは思えない厚みがあり満足できるレベル。

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キーボードは全87キー。キーピッチも十分に広く、配列も標準的。タッチパッドはマルチパッド対応で、サイズも大きく使いやすい。

 インターフェースが充実していることも魅力です。本体にUSB2.0とUSB3.0、マイクロHDMIを装備しているほか、ミニVGA端子が用意されていることも特筆できます。ミニVGA端子に付属のアダプターを接続することで、通常のD-Sub15ピン端子に変換できます。D-Sub15ピンしか対応していないプロジェクターを接続する場合などに便利です。

 また、LANポートは本体には搭載されていませんが、標準付属のUSBイーサネットアダプターを利用することで、有線LANの利用が可能になります。ブロードバンド対応ホテルなどに泊まるときに便利です。また、13.3インチのUX31EにはSDメモリーカードスロットも装備。デジカメで撮影した画像などもすぐ転送できます。802.11b/g/n無線LAN機能とBluetooth 4.0もサポートしています。さらに本体を傷から守る専用ケース(スリーブ)も付属しています。

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UX31Eの右側面には、USB3.0とminiVGA、マイクロHDMIが用意されている。
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UX31Eの左側面には、USB2.0とマイク/ヘッドホン端子、SDメモリーカードスロットが用意されている。
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ZENBOOKシリーズは、全モデルにminiVGAアダプターとUSBイーサネットアダプターが標準で付属。D-Sub15ピンのアナログRGB出力と有線LANを追加費用なしで利用できるのは嬉しい。
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本体をすっぽり収納できる専用ケース(スリーブ)も付属する。

『ZENBOOK UX31E-RY128』(SSD 128GBモデル)
予想実売価格 10万9800円前後
11月3日発売予定

『ZENBOOK UX31E-RY256』(SSD 256GBモデル)
予想実売価格 12万9800円前後
11月下旬以降発売予定

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ZENBOOK UX21E

初の11.6インチUltrabook『ZENBOOK UX21E』

 初の11.6インチUltrabookとなるのが『ZENBOOK UX21E(以下UX21E)』です。UX21Eは、UX31Eに比べるとひと回り小さく、重量も約1.1kgと軽くなっていますが、CPUやメモリーなどの仕様はUX31Eと同じ。ただし、SSD容量はUX31Eの半分で、64GBモデルと128GBモデルの2モデルを用意します。

 ボディーのデザインコンセプトはUX31Eと同じで、並べるとまさに兄弟のよう。ただしこちらの液晶解像度は、一般的なノートPCと同じ1366×768ドットです。それでも輝度が最大450cd/m2と高いため鮮やかで見やすかったです(輝度についてはUX31Eも同スペック)。

 インターフェースもUX31Eに準じますが、サイズの都合で、SDメモリーカードスロットは省略されています。キーボードやタッチパッドについても、UX31Eとほぼ同等です。

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キーボードは全87キー。キーピッチも十分に広く、配列も標準的。タッチパッドはマルチパッド対応で、サイズも大きく使いやすい。
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UX21Eの右側面には、USB3.0とマイクロHDMIが用意されている。
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UX21Eの左側面には、miniVGAとUSB2.0、マイク/ヘッドホン端子が用意されている。

 筆者はほかのUltrabookも触っていますが、ZENBOOKは現在発表されているUltrabookのなかでも、特に完成度が高く、魅力的な製品だといえるでしょう。液晶サイズとSSD容量の違いで4モデル用意されていることも魅力で、用途にあわせて最適な構成のマシンを選ぶことができます。携帯性重視のセカンドマシンを探しているのならUX21E、高解像度液晶を活かしてメインマシン的に使うのならUX31Eをオススメします。

『ZENBOOK UX21E-KX064』
予想実売価格 8万4800円前後
11月下旬以降発売予定

『ZENBOOK UX21E-KX128』
予想実売価格 9万9800円前後
11月3日発売予定

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