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Mini-ITXのPCケース「A1 PLUS」にも組み込んでみた

Mini-DTXの超注目マザー、ROG Crosshair VIII Impactレビュー

2019年11月05日 19時30分更新

文● 松野将太 編集●ASCII

コンパクトでもM.2 SSDを2枚使いできる

メモリースロットは片ラッチ仕様で、最大64GB(DDR4-4800×2)に対応

CPUソケット下に用意されているのがSO-DIMM.2コネクター。

付属のSO-DIMM.2専用カードにM.2 SSDを装着することで、PCIe 4.0 x4動作を実現

 メモリースロットは2本のみだが、最大64GB(DDR4-4800×2まで)に対応し、ハイエンドなオーバークロックメモリーも使用できる。また、ストレージはSATA 3.0(6Gbps)ポート×4に加え、CPUソケット下に用意されているSO-DIMM.2コネクターを活用することで、M.2 SSDを2枚搭載できる。

 付属の専用カードにM.2 SSDを装着することで、PCIe 4.0×4かSATA 3.0接続で動作させられる。専用カード方式の採用によって基板上のスペースを削減するとともに、ヒートシンクとしての機能を持たせることでSSDの冷却にも配慮しているわけだ。このあたりにコンパクトながらも拡張性や機能性の妥協をしたくないという信念がうかがえる。

スモールフォームファクターならではの気遣い

金属補強されたPCIe 4.0×16スロット。その下には専用のオーディオカードを搭載している

USBピンヘッダーやフロントパネル用のヘッダーなど一部のコネクターは、ビデオカードとの干渉を避けるためか、ボードに対して平行に配置されている

 PCIe 4.0×16スロットは1基のみで、スロット部分は金属補強されたセーフスロット仕様。スロット下のスペースにはSupremeFXのS1220コーデックとESS製DACを内蔵する専用のオーディオカードやコネクター類を配置している。なお、一部のオンボードコネクターがボードに対して平行に配置されているが、これはスモールフォームファクターらしい配線管理のアプローチだ。実用上はなんら問題ない。

背面端子。スモールフォームファクターのマザーボードではよく見る無線LAN通信用アンテナも搭載

Qコード表示用のパネルやCMOSクリアーボタンなどは背面I/Oの脇に用意されている

 背面I/OはUSBポートや有線LAN端子に加え、コンパクトなマザーボードではおなじみの無線LANアンテナを用意。無線機能はBluetooth 5.0のほか、最新のWi-Fi 6(2×2)に対応しており、対応ルーターが用意できるのであれば、従来のWi-Fi 5(IEEE802.11ac)規格よりも高速かつ安定した通信が可能なはずだ。そのほか、BIOSフラッシュバックやCMOSクリアーのボタン、Qコードのパネルも用意されており、妥協のなさがうかがえる。

 実売価格は4万9000円前後と、X570チップセット搭載マザーボードでも高価な部類ではある。とは言え、このサイズで高い機能性を備えたマザーボードとしてはあまり替えが効かない存在だ。コンパクトかつハイエンドな自作PCを組むのであれば一考の余地アリだろう。

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