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自立式とキーボード着脱式の2in1の特徴を比較

SurfaceとVAIO、仕事で使う2in1に最適なのは? 実機で比較

2019年08月29日 09時00分更新

ビジネスシーンではアスペクト比の違いも意外に重要?

 Surface Pro 6の画面は、縦横比が3:2とパソコンとしては最近あまり見かけない比率だ。サイズは12.3インチで解像度は2736×1824ドットと高く、標準のWindows画面拡大率は200%になっている。さすがに100%表示では厳しく、150%ぐらいが適当だろう。

 一方VAIO Pro PAは、16:9の12.5インチフルHDで、標準のWindows画面拡大率は150%。こちらは100%に設定しても問題ない。むしろオフィスソフトを利用したときに情報量を確保するためにも100%で使いたい。

500

左がVAIO Pro PA(100%表示)、右がSurface Pro 6(150%表示)。縦が長いぶん、高さをとるリボンの表示が邪魔に感じない

 Surface Pro 6の画面比率は、エクセルの表を表示したときに、縦方向に広いので、そのぶん見やすく感じる。解像度の高さも相まって、VAIO Pro PAよりも1画面に表示される情報量は多くなる。また、解像度が高いぶん、文字がなめらかに表示されるため、小さな文字でも読みやすく感じる。筆者のように老眼が入ってくると細かい文字は厳しくなるので、その点はありがたい。

拡張性を求める日本のビジネスマンにピッタリなのは?

 ビジネスマシンに要求される要件として、インターフェースの充実が挙げられる。法人向けマシンで、海外メーカーと日本メーカーとで大きく違う点だ。特にVGA端子は、日本メーカーのマシンでしかほぼ見られないだろう。いまだに必要だという要望が多く、HDMIやDisplayPortが付いていても、外さないで存在する。日本メーカーであるVAIOのこだわりの1つでもある。

 VAIO Pro PAは、キーボードユニットに端子を設けられることで、Surface Pro 6よりは有利だが、タブレット側には、USB 3.0 Type-C端子1つだけ。あとは、キーボードユニット側にVGAをはじめ、HDMIやLAN、SDカードスロット、USB 3.0端子、USB2.0端子とクラムシェルタイプと同等だ。

VAIO Pro PAはキーボード側にたくさんのインターフェースを備える

 Surface Pro 6は、USB 3.0とミニDisplayPort、SDカードスロットのみ。外部ディスプレーやプロジェクターに投影したいときは、変換ケーブルが必要だろう。最近はディスプレーとワイヤレス接続で表示できるタイプもあるが、普及はまだまだ。また、セキュリティ上Wi-Fiでの運用を行っていない企業の場合は、LAN接続するための変換ケーブルが必要になってくる。モバイルワークのみと割り切るのであればいいが、オフィスワークではちょっと工夫が必要になるかもしれない。

通勤から出張までいつでも持ち歩きたくなるマシンは?

 営業や出張で持ち運ばなければならないとき、荷物の負担になるのはやはり避けたい。その点、VAIO Pro PAもSurface Pro 6も軽量で、電源アダプターも小さいため負担にはならないだろう。

VAIO Pro PAの本体(タブレット部)。キーボードを利用せずこれだけ持ち運んで使えるのが、2in1のいいところだ。

 VAIO Pro PAは、キーボードユニットにバッテリー非搭載の場合は、約1099~1114g。バッテリー搭載でも約110g増えるだけだ。Surface Pro 6は、タイプカバー込みで1080~1094g。ごくわずかだがSurface Pro 6のほうが軽い。

Surface Pro 6。タイプカバー込みの厚さは13.5mmだ。

 ただ持ってみると個人的な感想になるが、Surface Pro 6のほうが重く感じる。これは本体が薄いぶん視覚的に軽いのではと錯覚を起こすからかもしれない。逆にVAIO Pro PAは、スタビライザーフラップ部分が手で持つときにフィットして持ちやすいのと、重心の位置により軽く感じるというのもある。

Surface Pro 6は、タブレットのような扱いで持ち運べるので、かさばらずに済む

 かばんに入れて持ち運ぶ場合は、Surface Pro 6は厚さがタイプカバー込みでも13.5mmなのと、VAIO Pro PAより一回り小さいので、収納しやすいだろう。

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