持ち運ぶなら汎用性と軽量はマスト
外出先で使うなら、映像出力は汎用性の高いHDMIで、有線LANと数個のUSB端子があればいい。そのうえ、軽くて安ければ文句なし。そんな製品を探している人にオススメなのが「KICKSTAND Hub for Surface」だ。Surface Pro 6/Surface Pro(2017)/Surface Pro 4/Surface Pro 3/Surface 3に対応するSurface専用のマルチハブで、価格はなんと5800円。純正の映像や有線LANアダプターより安く、すべてを手に入れられるのだ。
本体サイズはW260×D34×H35mmで、重量は約160gと軽い。映像出力はHDMIに変換され、ギガビットイーサネットポートも搭載している。USB 3.0端子を3つ備え、バスパワーでも動作するし、セルフパワー動作用のACアダプターも付属している。スペック的には問題なし。
早速使ってみよう。本体は大きめのUSBハブのような形状で、160gながら見た目の大きさからもっと軽く感じてしまう。両サイドにある固定用のフックを引っ張ると伸びるので、Surface Proのスタンドを挟めばいい。バネで自動的に縮まるのが便利だ。
続けて、USBケーブルとMini DisplayPortケーブルを接続する。これでSurface Proのインターフェースは埋まるので、周辺機器などは「KICKSTAND Hub for Surface」に接続するようになる。
キーボードやマウス、SDカードリーダーなどであれば、このまま利用可能。外付けHDDやスキャナー、プリンターなど、セルフパワー動作する周辺機器を接続する場合は、付属のACアダプターを接続して利用する。
USB 3.0ポートを3つ備えており、もちろんすべて同時に利用できる。フルサイズのHDMIケーブルを接続すれば、デュアルディスプレー表示も簡単だ。解像度も最大3840×2160ドットまで対応できる。
ギガビットイーサネット端子はオフィスや出張先のホテルなどで活躍する。通信速度が向上するだけでなく、無線と比べてセキュリティー面で安心できる。
試しに、事務所の有線LAN環境につなげてインターネット接続速度の計測をしたところ、デスクトップのメインPCが800Mbpsだったのに、「KICKSTAND Hub for Surface」だと840Mbpsをたたき出した。少なくとも、ボトルネックになることはなさそうだ。
外出先でセルフパワーが不要であれば、本体の160gだけでOK。使うかどうかわからなくても、鞄に入れておいて負担になる重さではない。HDMI出力でプレゼンすることが多いなら、重宝することだろう。
純正のタイプカバーを使わない人は、外付けのキーボードとマウスを利用することになる。しかし、ワイヤレスタイプを使いたくないとか、トラブル時の対処などでUSB接続の有線タイプを利用するケースもあるだろう。そんな場合にも、USB 3.0端子を3つ備える「KICKSTAND Hub for Surface」は手放せない。Surface Proユーザーでインターフェースに不満があるなら使ってほしいデバイスなのでチェックしてみよう。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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