パフォーマンスは期待通りだが
改善を期待したいことも
CPUはSnapdragon 855(2.8GHz+1.7GHz/オクタコア)を搭載し、メモリーは6GB、内蔵ストレージは64GB。今夏に発売されたスマホの中では、トップクラスの仕様です。1週間ほど使ってみましたが、タッチ反応が遅くなったり、ゲーム中に画面が止まったりといったこともなく、快適に操作できました。
バッテリー容量は3200mAhで、標準的な使い方なら1日は持ちそうです。しかし、動画視聴やゲームに適している端末なので、存分に使い倒したい人はモバイルバッテリーを持ち歩くべきでしょう。
Xperia 1はソニーモバイルの今夏のフラッグシップで、なおかつドコモの夏モデルの中ででも注目度の高いモデルなので、おそらく「全部入り」だろうと思っていました。実際、防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ・フルセグに対応しているのですが、残念ながらワイヤレス充電には対応していませんでした。
生体認証は指紋認証に対応し、右側面に指紋センサーを搭載しています。本体を右手で持った場合には、スムーズに親指を当てられるのですが、左手で持つ場合は、人差し指がやや当てにくいように感じました。次モデルでは、他メーカーが導入しているディスプレー内の指紋認証の採用を期待したいところ。個人的には顔認証も追加希望です。また、縦に長い画面なので、指紋センサーをなぞって、通知パネルを出せるような機能もあったら便利なのに……とも思いました。
【まとめ】高性能で使いやすい
Xperiaファンは買ってよし!
GalaxyやHUAWEIなど、グローバルで大きなシェアを持つメーカーに比べると、ここ数年、機能面で1周遅れている印象があったXperia。ですが、このXperia 1はトリプルカメラを搭載し、まだ他メーカーは採用していない21:9の4K HDR対応ディスプレーを搭載するなど、先進性が際立つモデルに仕上がっています。一見、ヘビーユーザー向けに思えますが、持ちやすく、ウェブやSNSが見やすく、カメラも簡単にキレイに撮れるなど、操作性は万人向けと言っていいでしょう。デザインの美しさも健在です。
XperiaのZシリーズを使っていたけど、最近は他メーカーに浮気をしていた人。約6.4型のXperia Z Ultraを愛用して、後継機を熱望していた人。そんな人には満足必至のモデルではないかと思います。筆者自身、Xperia Z5 Premium以来の「欲しい!」と思えるXperiaでした。
「Xperia 1」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | ソニーモバイルコミュニケーションズ |
ディスプレー | 6.5型有機EL(21:9) |
画面解像度 | 1644×3840ドット |
サイズ | 約72×167×8.2mm |
重量 | 約178g |
CPU | Snapdragon 855 2.8GHz+2.4GHz +1.7GHz(オクタコア) |
メモリー | 6GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部メモリー | microSDXC(最大512GB) |
OS | Android 9 |
FeliCa | ○ |
カメラ画素数 | アウト:約1220万画素(F値1.6) +約1220万(望遠、F値2.4) +約1220万(超広角、F値2.4) /イン:約800万画素 |
ワンセグ/フルセグ | ○/○ |
防水/防塵 | IPX5,8/IP6X |
バッテリー容量 | 3200mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | パープル、ブラック、ホワイト、グレー(auのみ) |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう