パフォーマンスに過度な期待は禁物
OSはAndroid 8.1。トーンモバイルのスマホはUIが独自で、標準的なAndroidスマホに慣れた人には使いにくい印象を抱いていたのだが、TONE e19に初期設定されているホームはAndroidとしてベーシックなもの。マニュアルを読まずとも使い始められるだろう。もちろん、トーンモバイル独自の「TONEホーム」に切り替えることもでき、子ども向けのホーム画面も用意されている。
CPUはSnapdragon 450(1.8GHz オクタコア)で、メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GB。エントリー向けの仕様だが、メインメモリーが3GBあるので、標準的な用途で不便を感じることはないだろう。まずは、「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを測定してみた。
Snapdragon 450を搭載する機種としては順当な結果だったが、800番台のSnapdragonを採用するハイエンド機種に比べると、動きは明らかに鈍く、600番台のミッドレンジに比べても反応が鈍く感じるはずだ。あくまでもエントリークラスのモデルで、ライトユーザー向けと認識しておくべきだろう。なお、4000mAhの大容量バッテリーを搭載しているためか電池持ちはよく、1日は余裕で持つはずだ。
月額1000円でも10Mbps超え!
IP電話の音質も及第点
TONE e19はトーンモバイルのSIMを挿して使う前提で開発された端末。どれくらいの通信速度で使えるのかも気になるところだ。トーンモバイルの通信速度は、2017年7月までは「500kbps程度」とされていた。しかし、2017年8月からは「無制限」になり、通信速度は公開されていないものの、事実上の速度アップが図られた。しかし、4G/LTEをフルスピードで利用できるわけではなく、動画やアプリのダウンロードなどには、300円(税別)/1GBの高速チケットオプションが必要になる。
筆者が速度テストを試してみたところ、下り速度は10Mbpsを超えることもあれば、1Mbpsそこそこしか出ないということもあった。アップロード速度は1~2Mbps程度が多かったが、著しく遅くて、SNSに写真をアップロードできないこともあった。
※調査した当時、一時的にネットワークの問題が発生していたようだが、現在は解消されているそうです
Wi-Fi環境で使うことが多い人は、基本料金の月額1000円(税別)で使えるだろうが、外出先でもネットを多用するのであれば、高速チケット代も予算に入れておこう。
通話は「TONE電話」という050番号のIP電話を標準で使える。通話料は国内の一般電話宛てが13円(税別)/3分で、携帯電話宛ては21円(税別)/1分。トーンモバイル同士は無料で、月額500円(税別)で10分以内の国内通話が定額になるオプションも用意されている。TONE電話を使ってみたところ、電波が弱くてつながりにくい場合もあったが、つながったら携帯電話とほとんど遜色のない音質で通話できた。月額980円(税別)で090/080/070番号の携帯電話サービスを利用できるオプションも用意されているが、通話利用が多い人でなければ必要ないだろう。
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