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Thunderbolt 3を使った、GPU拡張もオフィスで活躍

2kg強と軽量で、デスクトップに近い作業領域を持つ15.6型「VAIO Pro PH」

2019年06月11日 09時00分更新

 メモリーは4GBから最大32GB、ストレージは第3世代ハイスピードSSD 1TBをはじめ5タイプ、HDDはハイブリッドタイプの1TBなど3タイプ用意され、SSDとHDDのデュアル構成も選択可能だ。システム用にSSD、データ保存用にHDDを利用すれば、価格を抑えつつ、高速で大容量のデータ保存ができる。

↑第3世代ハイスピードSSDを「CrystalDiskMark 6.0.2」で計測。シーケンシャルリードで3500MB/s超えと非常に高速だ。ストレージ速度はOSやアプリの起動時間に大きく影響する

 加えて、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブのほか4K Ultra HD Blu-ray対応のブルーレイディスク・ドライブが選択できる。光学ドライブは不要という考え方もあるが、既存機種を利用している人が妥協せず新機種に移行できる点を重視したとする。ビジネスではまだセキュリティも考えてメディアを使ったデータのやり取りもあるので、マシン選定の重要な要素と言えよう。

↑光学ドライブをまだ利用する企業も多い。デスクトップマシンの置き換えとして、選択できることは大きい

 15.6インチの液晶ディスプレーは、HD、フルHD、UHD(3840×2160ドット/4K)の解像度が選択可能だ。14インチのVAIO Pro PKでも4K解像度の液晶が選択できるようになっているが、一回り画面サイズは大きい。エクセルやCADなどを利用していると、広い作業領域は必須。文字表示もなめらかに見えるようになるので、目の負担も軽減できるだろう。

↑ディスプレーはスリムベゼルを採用。表示拡大率は300%が推奨だが、写真は175%にしたときの表示

 デザイン面では、先述の通りVAIO Pro PF/PGシリーズのデザインを踏襲したことで、スタイリッシュなビジネス向けノートに仕上がっている。やはり、キーボード入力時にチルトアップヒンジによるキーボード面が斜めになる仕様は、打ちやすく手首の負担も軽減され作業効率アップにもつながる。

↑チルトアップヒンジによってキーボード面が傾斜する仕様はVAIOならでは

 フラットアルミパームレストも採用され、剛性感もアップしよりキー入力がしやすくなっている。キーピッチはキーボード部分が19mm、テンキー部分が16mmと変則的になっている。これは、ボディーサイズが約361.4(W)×254.3(D) ×22.0~26.0(H)mmと従来モデルより一回り小さくなっているため。ただキー配列は変わらないので入力に支障はないだろう。キーストロークも1.5mm確保されているため打鍵感も十分ある。

↑アルミパームレストの採用で剛性感も高くなり、キーボードもタイピングしやすく改善

↑テンキー部分だけキーピッチが2mm狭くなるが、違和感なく利用できた

↑タッチパッドは画面サイズにあわせて広くなったので、より扱いやすくなった。

 インターフェースは、新たにThunderbolt 3対応のUSB Type-C端子を搭載。USB Power Deliveryによる本体への充電は対応していないものの、ディスプレー出力としても使え、市販のGPUボックスを接続することで、グラフィックスワークステーション化も可能。グラフィックスパワーが必要な場合は導入を検討してもいいだろう。

↑GIGABYTE製の「AORUS RTX 2070 Gaming Box」。NVIDIA GeForce RTX 2070を搭載

 ほかには、HDMI端子、VGA端子、LAN端子、USB3.0端子×3が備わっており、SDメモリーカードスロットも搭載。Wi-FiはIEEE802.11ac対応し、スリムベゼルでもアンテナはディスプレーの上部に配置しており、高い電波感度を誇る。

↑本体左側にHDMI端子、VGA端子、LAN端子、USB3.0端子、USB Type-C(Thunderbolt 3)端子を備える

↑本体右側は、光学ドライブとUSB3.0端子×2がある

↑VAIOはアンテナをディスプレー上部に配置することで、電波感度の性能高めている。机に金属が入っているケースも多く、ボディー付近にアンテナがあると感度が悪くなる

 重量は約2.25kgと従来モデルより0.25kg軽くなった。実際に持ってみても意外と軽く感じられ、会議室への移動時に持ち運ぶ程度なら苦にならないだろう。最近は、フリーアクセスを採用している企業も増えてきたが、ACアダプターと合わせて持ち運んで使うのも問題ない。

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