洗練されたデザインと高品位パネルを採用
パッケージから製品を取り出して、まず印象的なのが、その小型軽量さ。一瞬23.8インチの兄弟モデル「HP 24fw」が間違って送られてきたのではないかと思ったくらいコンパクトで軽い。それもそのはず、本体サイズはスタンドを含めて幅611.8mm、高さ449.2mm、奥行き204.4mmで、重量は約3.74kgしかない。ひと昔前の24インチディスプレーとあまり変わらない大きさだ。
実際に設置してみて、その省スペース性に改めて驚く。比較的小さ目のPCデスクに置いても圧迫感や違和感が少ない。にもかかわらず、電源を入れて画面を表示すると広大な作業エリアが広がる。ちなみに本体ヘッド部の面積が611.8×365.3mmなのに対して表示領域は597.8×336.3mmで、上辺および左右のベゼル(正確にはフレームとパネルエッジの非表示領域の合計)はそれぞれ約7mmとなっている。これだけベゼルが細いと使用中にその存在が気にならないため、表示している内容への没入感も高くなる。動画やゲームを楽しみたいときにはとくに効果的だ。
液晶はIPS方式のパネルで、解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、視野角は水平垂直ともに178°を実現している。単に視野角が広いだけでなく色度変異が少ないのもポイントで、真横や上から覗き込むように画面を見ても色味やコントラストはほとんど変わらない。ディスプレー表面が非光沢なため、照明の映り込みなどの影響を受けにくいのも好印象だ。
色域はNTSC比72%となっており、パソコンの標準的な色域であるsRGBとほぼ同じ。実際に写真や映像でチェックしてみたが、鮮やかな色も滑らかな階調もソースに忠実に再現された。表示品質は十分高く、写真の現像やレタッチなどのクリエイティブな作業にも安心して利用できると感じた。
インターフェイスは、HDMI入力端子が2ポートのほか、アナログRGB、オーディオ入力、オーディオ出力端子がそれぞれ1ポートずつ搭載されている。映像入力が3系統あるため、パソコン以外にもゲーム機やAV機器などをつなげて使用することが可能。またバックパネル下部にはステレオスピーカーも内蔵されている。
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