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3段変形もできる多目的極小モビリティがカッコ良すぎた!

2019年04月20日 12時00分更新

操作はシンプルでカスタマイズ前提の作り

 さて、細部を見ていこう。操縦はハンドルであり、この部分はバイクと同じで右グリップを回すことで増速・前進し、ブレーキレバーで減速・停止できる。ただ高齢者によってはその動作が厳しい可能性もあるため、この部分はカスタマイズを想定している。ボタン式にしたり、レバー式にしたりといった具合だ。直近の実証試験では近接センサーを搭載した。フロント部に3つの近接センサーがあり、障害物や人がいる場合は自動的にブレーキをかける仕組みで、実証実験も行なわれている。

ハンドル。計器やスイッチは開発用のものになり、電源や近接センサー用のもの

シート周辺に変形ギミックがある。実際にやろうとすると複雑なので、簡素化が課題だそうだ

フロントに搭載されている近接センサー

 動力源は既に触れたように前輪に内蔵されたモーターになる。将来的には回生ブレーキを取り入れ、押している間や下り坂では充電するような仕組みを検討している。バッテリーはリチウムイオン146Wh(25V、6Ah)となっているが、バッテリーに関してはブレイクスルーが見え始めており、市販時には全固体電池やリチウム空気バッテリーなどになっている可能性もあるが、プロトタイプでは15kmほどの走行を実現している。

【まとめ】カスタムしたら楽しそう
4月と7月に試乗できるチャンス!

 改造したら楽しそうと思った読者もいるだろう。もちろん、それも視野に入っており、フロント部分を3Dプリンターで自作したり、ブレーキを交換したりといったことができれば、幅広い層から支持を受けられるだろう。近藤美則博士も「メンテナンスをすると愛着が出てくるから、カスタムは必要」と語っている。

バッテリー

 市販される時期はまだ不明だが、価格は現時点で15万円前後を想定しているほか、一緒にわちゃわちゃしてくれる企業も募集中とのことだ。また国立環境研究所の一般公開時に試乗できることもある。毎年4月(科学技術週間)と7月に一般公開が行なわれているので、同研究所のイベント情報をチェックしてみよう。さらに本日14時半からニコニコ生放送もあるので、こちらもぜひ!

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