モバイル用途を想定したインターフェース
つづいて、インターフェースをチェック。USB 3.0(Type-A)3基と、モバイル用途を想定したノートとしてはUSB端子が充実している。よほど色々接続したい人でなければ、アダプターなどを別途用意する必要はないだろう。また、HDMI、ミニD-sub 15ピンでの映像出力にも対応している。プロジェクターや別途ディスプレーを使ったプレゼン、結婚式でのスライドショーといった機会にもスタンドアロンで対応できるのは心強い。
そのほか、SDカードスロット、有線LAN、マイク入力、ヘッドフォン出力も備える。インターフェースはかなり充実していると評価できる。ディスプレー上部にはインカメラを搭載。ビデオチャットや配信にも活用できるだろう。
ほどよい打鍵感と、クリック独立型のタッチパッド
キーボードは標準的なレイアウトで、キーピッチは公称18.75mmとなかなか広い。ストロークは1.5mmと、モバイルノートとしては良好な深さを確保している。打鍵感としては、認識率もよく、弱く打っても強く打っても、誤入力や入力ミスは起きにくい。キーの沈み方は、どちらかというと軽めの感触だ。
モバイルノートだと、エンターやバックスペースキーが異様に狭くなっているケースもあるが、本機の場合は昔ながらの日本語入力向けキーボードらしく、エンター、バックスペース、スペースはかなり広めにとってある。キーボード脇にデッドスペースもほとんどなく、13.3型のサイズを有効に活かしたレイアウトだ。
タッチパッドはクリックボタンが独立しているタイプ。クリックボタンはパッドの下部にレイアウトされているから、タイピング中、親指でパッドを操作しながらクリックする人は注意してほしい。反応は良好で、試用した限りでは、カーソルが狙ったポイントに移動しないといったことはなかった。
コスパ高で使い勝手の良さが特長
総評すると、m-Book J321SN-S2は、プロセッサーにCeleron 3865Uを採用してコストは抑えつつ、そのほかの部分にはきちんと気を配った使いやすいノートパソコンだ。特にインターフェースの充実度、打ちやすいキーボードなどは本機の特徴で、「それほど負荷の高い作業はしないから、適度に性能がよく、使いやすいノートがほしい」といった需要にはぴったりだろう。
なお、本機はオプションから7800円(税別)でLTE通信機能を持たせることが可能だ。LTE通信対応機を試用しているので、次回はSIMと組み合わせて、LTE通信に対応させた状態での使用感をチェックしたい。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | m-Book J321SN-S2 |
CPU | Celeron 3865U(2コア、1.80GHz、2MB スマートキャッシュ) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 610 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 240B SSD |
ディスプレー | 13.3型 フルHDノングレア(1920x1080/LEDバックライト) |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000Base-T/100Base-TX/10BASE-T(RJ-45))、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.2+LE |
インターフェース | USB 3.0×3、HDMI×1、D-sub×1、ヘッドフォン出力/マイク入力、マルチカードリーダー |
サイズ/重量 | およそ幅324×奥行234×高さ25.0mm/約1.5kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
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