週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

市ヶ谷五番町店で580円の奇跡に出会う:

富士そば「トマトチーズかつ丼」絶対にあなたの想像よりウマい

2018年11月27日 12時00分更新

外見はちょっと変なかつ丼、しかし味は……

 富士そばらしいスピーディーな待ち時間(3分もかからなかったと記憶している)で出てきた実物を見て、「おお、トマトにチーズじゃん(笑)」と苦笑い。よくある、トンカツを玉子でとじてあるかつ丼なのだが、そこにトマトソース(Facebookアカウントの解説によると「ピザソース」らしい)とチーズがかかっており、さらにガーリックペッパーがふりかけてある。

この見た目で「やっちゃったな(笑)」と思っても無理からぬところではないだろうか

 どうも、トンカツにトマトソースをかけてからチーズと玉子でとじるという工程を経ているらしく、トマトと銘打っているものの、丼の全体が真っ赤だというわけではない。そのため、ぱっと見は普通のかつ丼であり、全体にかかっているガーリックペッパーの方が違和感がある。最初、「何がふりかけてあるんだろう……(笑)」と思ったぐらい。

「みそ汁付き」と券売機に書いてあったのに、なぜかみそ汁ではなくわかめスープなのもツッコミどころではある。こちらはきわめて普通の味だ

 そんな外見で出てきたものだから、じっくり眺めても、半笑いモードはおさまらない。バカにしすぎではないかと言われるとちょっと反省するものの、「おお(笑)。トマトソースかかってるじゃん(笑)。チーズは玉子と混ざってるからよくわからないなあ(笑)」といったテンションだったのは事実。要するに、キワモノだと決めつけていたわけだ。もうニヤけながら、最初の一口を食べてみる。「食べられるクオリティーであってくれよ~(笑)」などと考えつつ。

 あれ……。

 舌にある味蕾(みらい)から脳にトマトソースかつ丼の味が神経を通じて伝達される。その瞬間、ふざけた気持ちが、心の中から消えた。驚きというよりも、戸惑い。もう一度、トマトソースとチーズがかかったトンカツ部分(と表現すればよいのか)を口にはこんで、白米を食べてみる。

 あれ。

 このあたりから、困惑は確信に変わった。もう一口。トマト。チーズ。玉子。もう一口。かつ。米。ガーリックペッパー。もう一口。あれ。あれ。あれ――。

 これ、めちゃくちゃウマくないですか? すばらしくないですか?

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事