デュアルカメラは写真と動画
「AQUOS R2」の最大の特徴はデュアルカメラ。最近はデュアルカメラのスマートフォンが数多く登場しているが、多くは標準と望遠やカラーとモノクロといった組み合わせだ。それに対し「AQUOS R2」は写真用と動画用の2つのカメラがセットになっている。
写真用のカメラは2260万画素で画角は90度。レンズの明るさはF1.9となっている。また動画用のカメラは、1600万画素で画角は135度とかなりの広角。レンズの明るさはF2.4だ。写真と動画ではとる構図が変わってくるので、それぞれ画角が違うのは理にかなってる。
また、写真はカメラを止めて撮る場合が多いので、光学式手ぶれ補正を採用。逆に動画にはカメラを動かしながら撮影することが多いので、その動きにも対応できるよう電子式手ぶれ補正を採用している。
以下は「AQUOS R2」で撮影した作例で、基本的にはオートで撮影している。このモデルからAIによるシーン認識機能も装備しており、オートで撮影しても撮影状況や被写体にあわせた画作りをしてくれる。夜景のノイズが若干気にになるものの、明るい状況での写真は発色もよい。
※作例は原寸大で掲載しています。データ通信量にご注意ください。
ちなみに動画撮影中に「AIライブシャッター」をオンにしておくと、撮影中に被写体を検知して自動で写真を撮ってくれる。ただ今回のレビューではテスト期間が短く、何パターンか動画をとってみたものの、写真も撮れていたと言うケースがなかった。このあたりもう少し条件がわかりやすいとさらに楽しめそうだ。
シャープの端末は、痒いところに手が届くオリジナル機能が多いのもおもしろい。たとえば「スクロールオート」は、縦に長いスクロールが必要になるウェブサイトを閲覧するときに、自動で画面をスクロールしてくれる機能。画面上を長押しすると専用のボタンが表示されるので、それをタッチすれば自動で画面が流れる。何度も指を動かしてスクロールさせる必要がないだけでなく、手が汚れていてあまりディスプレーを触りたいくない時などにも効果的だ。
「のぞき見ブロック」は、機能をオンにすると画面上にフィルターをはったような状態になり、横方向から特に見えにくくできる機能。電車などで周りに人がいるときに、あまり画面を見られたくないというときに役立つ機能だ。のぞき見防止フィルムを買わなくていいというメリットもある。
そのほかAIアシスタントの「エモパー」や画面上を華やかに演出するエフェクトの「ヒカリエモーション」など、ほかのメーカーのスマートフォンにはない機能が豊富。せっかく買ったスマートフォンだから、いろいろ使いこなしたいという意欲的なユーザーにはピッタリだ。
プロセッサーはSnapdragon 845とハイエンドのものを採用。ただしメモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBで、このクラスにしてはやや物足りなさを感じる。最大400GBまでのmicroSDXCに対応しているので内蔵ストレージは問題ないとしても、メモリーは気になるところ。今回使ってみた感触として、動作にもたつくといったストレスはなかったが、長期利用した場合の挙動は考慮したい。
各種ベンチマークの結果は以下の通り。AnTuTu BenchmarkではCPUのスコアは高いものの、メモリーはハイエンドとしては低めのスコア。やはり4GBがネックになっているようだ。
高品質なディスプレーに写真+動画という個性的なカメラ機能、さらにシャープ端末ならではの豊富なオリジナル機能と「AQUOS R2」は全方位に力の入った完成度の高いスマートフォンに仕上がっている。
シャープ「AQUOS R2」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6型IGZO液晶(19:9) |
画面解像度 | 1440×3040 |
サイズ | 約74×156×9mm |
重量 | 約181g |
CPU | Snapdragon 845 2.6GHz+1.7GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大400GB) |
OS | Android 8.0 |
カメラ画素数 | リア:2260万画素(静止画)+1630万画素(動画) /イン:1630万画素 |
FeliCa | ○ |
防水/防塵 | IPX5,8/IP6X |
バッテリー容量 | 3130mAh |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | プラチナホワイト、プレミアムブラック |
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