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別次元の高音質化 合計約4万円からのイヤフォンバランス接続入門

4万円ちょいで実現
パイオニア「XDP-20」と「SE-CH5BL」でバランス接続を試す

パイオニアのハイレゾプレーヤー「XDP-20」とイヤフォン「SE-CH5BL」でバランス接続

パイオニアのハイレゾプレーヤー「XDP-20」とイヤフォン「SE-CH5BL」でバランス接続

 では、実際にバランス接続を試してみよう。

 パイオニアでは、バランス接続を手軽に体験できるように、エントリークラスのハイレゾ対応プレーヤーと、インナーイヤー型のイヤフォンを投入している。

 プレーヤーは「XDP-20」(実売価格 3万6000円前後)で、イヤフォンは「SE-CH5BL」(同 6500円前後)。合計で約4万円ちょっとの構成だ。

SE-CH5BLのイヤフォン部分。コンパクトなカナル型で、接続コードはタッチノイズが目立ちにくいツイストケーブルを採用している

SE-CH5BLのイヤフォン部分。コンパクトなカナル型で、接続コードはタッチノイズが目立ちにくいツイストケーブルを採用している

プレーヤーなどと接続する端子は2.5mmのバランス接続用となっている

プレーヤーなどと接続する端子は2.5mmのバランス接続用となっている

SE-CH5BLのハウジングからイヤーチップをはずしたところ。音道管はわりと大きめで、奥に9.7mmドライバーがある

SE-CH5BLのハウジングからイヤーチップをはずしたところ。音道管はわりと大きめで、奥に9.7mmドライバーがある

 SE-CH5BLは、9.7mmドライバーを搭載したカナル型のモデルで、接続コードを2.5mmのバランス接続用端子としたモデル。接続コードの交換はできないので、一般的なヘッドフォン端子を持つプレーヤーとは接続できないので注意しよう。

XDP-20の外観。タッチパネル採用のため、操作ボタンなどは側面にしかなく、すっきりとしたデザインだ

XDP-20の外観。タッチパネル採用のため、操作ボタンなどは側面にしかなく、すっきりとしたデザインだ

 XDP-20はDSD音源やMQA音源を含めた豊富なハイレゾ音源の再生に対応したプレーヤーで、2.4型のタッチパネルを採用している。

 内蔵メモリーは16GBだが、microSDカードスロットを2つ備え、それぞれ最大256GBのメモリーを増設可能。Wi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n)内蔵で、Bluetoothにも対応。

左側面。再生用ボタンのほか、microSDカードスロットが2つ備わっている

左側面。再生用ボタンのほか、microSDカードスロットが2つ備わっている

右側面には音量調整のボタンがある

右側面には音量調整のボタンがある

XDP-20の上面。電源ボタンと2つのヘッドフォン出力端子がある

XDP-20の上面。電源ボタンと2つのヘッドフォン出力端子がある。一番右がバランス端子だ

底面にはデータ転送/充電用のmicroUSB端子がある

底面にはデータ転送/充電用のmicroUSB端子がある

 ハイレゾ音源などの再生だけでなく、radiko.jpなどのインターネットラジオにも対応するなど機能も十分だ。

 DACチップを左右独立で搭載するほか、デジタル信号処理では44.1kHz系と48kHz系の2つのクロックを備え、音源のサンプリング周波数に合わせて使い分けるなど、音質的にもしっかりと作られたモデルだ。

 このモデルの組み合わせならば、難しいことを考えずにバランス接続を体験できる。バランス接続を体験するにはちょうどいいモデルなのだ。

バランス接続は画面の表示で確認できる。左がアクティブな状態で右はアンバランス接続の場合の表示

ホームメニューや設定で接続方法(バランスまたはACG)を切り替えられる

 接続は実に簡単で、プレーヤーのバランス端子に対応イヤフォンを差すだけでいい。

 バランス接続/アンバランス接続の切り替えはオーディオ設定などでもできるが、ヘッドフォンの接続コードを接続すれば、接続した方に合わせて自動的に切り替わる。

 このため切替を忘れて音が出ないといったことはないので安心して使える。

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