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電気の「見える化」、コスト削減から便利や安全の提供へ

2018年01月16日 15時40分更新

スマートスピーカーやAI技術と連携する

 一方、2018年度中には、スマートスピーカーを利用して、家電や住宅設備機器などを音声で制御したり、AIを活用した創蓄連携システムとの接続などを実現するという。「スマートスピーカーは、基本的には1対1の接続となっているが、パナソニックのクラウドサービスと連携して利用するため、複数の照明器具やエアコン、シャッターなどをまとめて制御できるようになる」という。

スマートスピーカーとの連携


Google Homeを利用して複数の照明を消灯するデモストレーション

 そのほか、外出前に、HEMSを通じて、EVの充電情報を確認できたり、電気料金プランにあわせて充電タイミングを最適に判断するサービスも、将来は提供することになる。  現時点では、Google Assistantへの対応となるが、今後は、他社との連携も視野に入れているという。

電気自動車との連携

 今回のサービス機能の強化は、「スマートHEMSが抱える課題を解決することを狙ったもの」だと、パナソニックの松本部長は語る。

 スマートHEMSの普及においては、つながる家電や設備機器が少なかったり、他社の機器も連携して使用しいという「つながる機器の拡充」、電気の見える化だけでは購入動機にはならない現状があり、光熱費削減に寄与する自動運転機能も不足していることを解決する「クラウド(AI)を活用した最適制御」、高齢者や機械が苦手な主婦がHEMSに触らない、あるいは住宅販売会社が施主にHEMSの説明ができないといった状況を解決する「音声操作の対応」が求められており、新製品では、これらの要求に対応することで、スマートHEMSの普及に弾みがつくと考えている。

 新たに発売するAiSEG2は、7型モニター機能を搭載した「MKN713」の希望小売価格は8万円。モニター機能を搭載していない「MKN704」および「MKN705」は4万円。

 「2012年度に比べて、AiSEGの販売台数は約4倍に拡大。エネルギー分野で注目を集めているEV、PHV、FCVの成長率が同時期に3倍であることに比べても、高い成長を遂げている。2016年度には年間約1万7000台の実績だったが、2018年度には約3万台に、2020年度には2.4倍(約4万台)の出荷を目指す」とした。

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