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長時間駆動やセキュリティー性も強化

VAIOが約2年ぶり進化、新VAIO Pro PGはLTE対応で「常につながる」

2017年10月06日 09時00分更新

よりVAIOらしいデザインを求めて

 続いて外観をチェックしていこう。前モデルVAIO Pro 13 | mk3と比較して、ディスプレーを閉じた状態だとあまり違いがわかりにくいが、細かい点でデザインを変えている。天板は従来通りマグネシウム合金を採用。今回LTEモジュールが搭載可能となったため、ディスプレー上部に配していたWi-Fiアンテナを含め、より効率よく配置。電波を通すためのポリカーボネート素材の切り掛けも、一直線にスパッと両サイドまで伸ばしスッキリさせている。

↑天板だけ見ると、アンテナ部分の切り掛けとサイドの処理が変更に。素材は従来と同じマグネシウム合金。

 サイズはおよそ幅320.4×奥行き216.6×高さ15.0~17.9mmと従来機とほとんど変わらない。重量もLTEモジュールぶん増えているにも関わらず、1.06kgと据え置きだ。ディスプレーを開くと、フラットアルミパームレストになったキーボード部が目に飛び込んでくる。従来はキーボード部とパームレスト部が別パーツに分かれていた。1枚のアルミに変わったことで、アルマイト染色による塗装の耐久性も上がった。デザイン性の向上はもちろん、汚れも拭き取りやすく、熱もこもりにくくなっている。

↑パームレストがキーボード部分も含めて一体化。「フラットアルミパームレスト」と呼んでいて、デザイン的にもスッキリした。

 キーボードは前モデルで好評だったキータッチ音の高音域をカットし、耳障りなカチカチ音を低減する仕様はそのままに、さらに改良を施した。キートップの下部分をパームレスト部より0.2mm下げることで、キートップを外れにくくするとともにホコリの侵入を軽減する効果がある。さらに、パームレストの剛性が上がったことで、歪みがすくなくなり、よりタイピングしやすくなっている。

↑キートップに指紋がつきにくいなどの処理は同じ。キーピッチやキーストロークは変わらず、アルミフラットによる剛性感のアップでより打ちやすくなっている。バックライトも搭載。

 細かな配慮もVAIOならでは。ヒンジチルトアップ機構により、キーボードを快適に打てるよう傾斜が付くが、従来機より1.6度角度をつけ、より快適な入力環境を追求している。本体手前のパームレストの高さも0.9mm低くしており、より段差を低くすることで、手首の負担を軽減するよう配慮した。

↑傾斜をつけることで、手首への負担を軽減。VAIO社内で実験し打ちやすい傾斜を導き出した。

 キーボードは、日本語キーボードのほか、USキーボードを用意。カスタマイズモデルを選択することで、より使いやすい環境を手に入れられる。また、キーボードの右下には指紋センサーを搭載。タッチ式センサーでWindows Helloにも対応している。ログイン時やロック解除などで利用できる。セキュリティをより強固にするだけでなく、パスワードをその都度入力する手間から開放され、よりスピーディーに作業へ入れる。

↑要望の多かったUSキーボードを用意。

↑指紋認証のセンサーをキーボード右下に搭載可能。タッチ式でスマートフォンと同様の操作でログインできる。

 タッチパッドは従来から引き続き、2ボタンを採用。クリック音は静かになっている。タッチパッド部分は「VAIO Pro 11 | mk2(VAIO S11)」で採用し好評な高精度タッチパッドを採用。誤タッチ防止やWindows 10の各種ジェスチャー操作にも対応している。

↑2ボタン式は従来と同じだが、タッチパッドは高精度タッチパッドに変更。ボタンのクリック音も抑えている。

 インターフェースは、従来機を踏襲。HDMI端子とVGA端子の両方を備え、USB3.0端子は3つ。SDメモリーカードスロットにGigabit EthernetN端子とビジネスで利用するにあたって必要十分な装備だ。細かい違いとしては、ヘッドホン端子が右側から左側に移っている。

↑左右のインターフェース。ヘッドホン端子の位置が変わった。

 ディスプレーは、解像度こそ従来のフルHDと変わらないが、上下左右ともに85度の広視野角液晶を採用。より見やすさを向上せている。その上にあるカメラの横にマイクを2つ備えた。左右に到達する音の時間差を用いて音の方向を特定し、その音以外の暗騒音を低減。スピーカーは手前の底面に配置されていて、音がよく響くようになっており、Web会議時に威力を発揮する。

↑カメラの両側の穴がマイク。より聞きとりやすい音声に。

↑スピーカーは手前底面の左右に配置して、よく聞こえるようになった。

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