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「格安SIM」の契約方法と料金プラン選びのポイントを徹底解説

2016年02月02日 11時00分更新

初めて格安SIMを契約するなら、今まで契約していた
プランと同じデータ通信量プランを選ぶのが無難

 格安SIMでは、利用できるデータ通信量のプランも複数のタイプが用意されており、大きく分けると3つに分類される。

  • 1.1ヵ月の最大通信量が決まっているタイプ
  • 2.1日の最大通信量が決まっているタイプ
  • 3.完全定額プラン

 1の1ヵ月の最大通信量が決まっているタイプは、大手通信会社のプランと似ている。1ヵ月間で利用できるデータ量が1GBや3GB、多いところでは20GBといった大容量のプランも用意されており、ユーザーが選択できる。

DMMモバイルは、1GBから20GBまで10段階で細かくプランを用意している

 契約したデータ量を使い切っても、制限された速度での通信が可能。制限速度は提供するMVNOによって違うが、100kbps~200kbpsといったところで、この辺りも大手通信会社と同じ。追加で高速データ通信量が購入できるサービスもあるのでチェックしておこう。

 どれくらいの高速データ通信量で契約すれば良いかは、もともと契約していた大手通信会社の明細をチェックして、ひとまず同じデータ量を選ぶのが無難。格安SIMのデータ量プランは契約中に変更できるところが多いので、足りなかったり余ったりするようなら、プランを変更すればオーケーだ。

 2の1日の最大通信量が決まっているタイプは、契約は月単位だが110MB/日などデータ通信量は1日単位でカウントしていくシステム。1日の最大データ通信量を使い切ると、制限された速度になるのは1の場合と同じ。ただし日付が変わるとリセットされるので、制限される期間が少ないのがポイント。採用しているMVNOは少ないが、「OCNモバイルONE」が提供している。

OCNモバイルONEは公式サイトで110MBでの利用例を解説

 110MB/日と聞くと少なく感じるが、モバイル版のヤフートップページなら約375回表示可能。動画もYouTubeの低画質モードなら約50分は視聴できる計算だ。

110MBで利用可能なデータ量の目安

  データ量 利用可能目安
yahoo!
トップページ
(モバイル版)
表示
300kB/ページ 375回
YouTube
(低画質)
2.2MB/分 約50分
IP電話 250kB/分 約451分
LINEミュージック
(音声中)
1.4MB/分 約79分

 上記の表のように、ヘビーユーザーでなければ十分使えるデータ量となっている。自宅や仕事先にWiFi環境があるというユーザーは、アプリのダウンロードなどデータ通信を使う作業はWiFi環境で行なう、といった設定にすれば十分使える。それだけに、ある程度スマホの使い方などがわかっているユーザーにオススメのプランとも言える。

 最後の完全定額プランの場合は、毎月どれだけ使っても一定金額で利用できるというもの。一見おトクなようにも見えるが、「ぷららモバイルLTE」のように最大通信速度が3Mbpsと制限されていたり、U-mobileではあまり使いすぎると速度制限がかかるといった制約がある。また、完全定額プランがあるMVNOは、ヘビーユーザーが集まるためか実効速度が遅めの傾向もあるようだ。

完全定額とはいえ、使いすぎると速度制限がかかる

 自宅に固定回線の環境がなく、スマホのテザリング機能を使ってPCやタブレットなどほかの機器を接続するケースが多い場合にはオススメ。ただし、料金は3000円前後と割高なので、それ以外のユーザーが選ぶメリットは実は少ない。

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