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働き方改革EXPO、教育ITソリューションEXPO

VAIOが関西初出展、教育市場に攻勢かけるChromebookにも注目

2018年11月12日 06時00分更新

 2018年11月7日~9日まで、インテックス大阪で、第3回 関西働き方改革EXPO」(主催:リード エグジビジョン ジャパン)が開催された。「第2回 関西教育ITソリューションEXPO」(EDIX)なども同時期に開催されており、企業においては働き方改革のためのIT導入、教育の現場においてのIT活用といった課題に応えられる展示会となった。

 東京でも開催されている展示会だが、関西での開催ということもあり、少し異なる来場者の雰囲気も感じ取れた。その概要をレポートしよう。

VAIOは、初の電子黒板など、ソリューション提案に注力

 VAIO株式会社は「働き方改革EXPO」の自社ブースで、同社初の電子黒板「VAIO Liberta」を公開した。受注は11月20日に開始。年明けの1月中旬から順次提供していく。

 VAIO Libertaは、ディスプレーメーカー・ベンキューとの提携で生まれた製品。ベンキューが海外向けに展開している電子黒板(IFP:Intaractive Flat Panel)をVAIOの法人向け販路を通じて販売するものとなっている。65型、75型、85型の3サイズがあり、4Kパネル(3840×2016画素)を採用している。ハード自体はベンキューが開発したものだが、本体やペンなどのアクセサリーにはVAIOのロゴが刻まれており、単純なOEMというよりは、ブランドを横断した協業という意味合いが強い。

 10点タッチに対応しており、最大10人で画面に文字や図を書き込める。高解像度を活かしてCADの図面なども鮮明に表示できる。DisplayPortやHDMI端子を持ち、PCと連携した利用もできるが、Andoridを採用したことで、VAIO Liberta単体でもインターネットにアクセスしたり、各種アプリを使った作業が可能。また、LANを通じて画面を共有しながら複数拠点でコラボレーションすることもできる。

 複数アカウントでの利用に対応しており、本体内のフォルダや機器の設定をユーザーごとに個別に決められる。本体前面のNFCリーダーにカードをかざすことでスピーディーにログオンが可能で、カードに登録したアカウントに紐づいた、Google ドライブなどのクラウドサービスからデータを引き出したり、逆に保存したりといった操作もスムーズだ。

 また、会議で作成したデータはVAIO Libertaから直接印刷できるほか、オンライン上にアップロードしてQRコードを撮影することでスマホなどから呼び出すことも可能。会議後の資料共有をしやすくする機能も持っている。

 電子黒板は、会議の効率化やコミュニケーションの活性化の観点で、注目度が高まっている分野だが、オフィス機器然とした外観の製品が多い中、VAIO Libertaはスタイリッシュな印象を与えるデザインであり、機能も使いやすそうに見える。デモに対する来場者の反応もよく、取材時には熱心に説明を聞いている人の姿もあった。

 これに加えて、VAIOブース内では「TRUSTDELETE Biz for VAIO PC」や「VAIO Secure SIM」などの企業向けソリューションも紹介。企業向けのPCの開発だけではなく、サービスなどを含めた提案を積極的に進めていた。関西方面では初出展ということもあり、VAIOのPCならびそのソリューションに対する関心度も高かったようだ。

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