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「Ryzen Master」の新機能「Dynamic Localモード」をねちっこく考察

2920Xと2970WXの価格はお得か?Ryzen Threadripper全モデル検証

2018年11月08日 14時30分更新

今回編集部が入手したサンプル。左がRyzen Threadriiper 2970WXで右が同2920Xだ。

 2018年10月30日、AMDは第2世代Ryzen Threadripperの新モデル「Ryzen Threadripper 2970WX」及び「同2920X」を発売した。この2製品は今年8月に登場した「2990WX」、「2950X」の下位モデルにあたる。

 2970WXは24コア/48スレッドで実売価格17万2000円前後、2920Xは12コア/24スレッドで実売価格8万6000円前後となる。Threadripperの登場によりHEDT向けCPUは急激なメニーコア化路線に移行したわけだが、今回はその廉価版を出してRyzen 7との隙間を埋めにきたという流れだ。

 インテルは間もなくHEDT向けに“Skylake-X Refresh”こと最新のCore Xシリーズをリリースすると噂されているが、最上位のCore i9-9980XEでも18コア/36スレッドとThreadripperの物理コア優位は揺るがない(インテルの切り札であるXeon W-3175Xは12月登場予定だが、それでも28コア/56スレッドだ)。Skylake-X Refreshは怒涛の7SKUで“選びやすさ”を押し出す戦略のようだが、Threadripperは4SKUでコストパフォーマンスを武器にしている。

 今回は2970WX及び2950Xをテストする機会に恵まれた。果たして先行する2990WXや2950Xとどの程度性能差があるのか? そして、メインストリームの最上位「Ryzen 7 2700X」とのパフォーマンスの差などを検証していきたい。

2970WXのサンプル。物理的形状やCPUソケットに安全に着地させるためのオレンジ色のガイドの存在などは先行していた上位モデルとまったく同じ。刻印を見なければ先行モデルと識別することすら困難だ。なお、付属品も以前と同じ。X399チップセット搭載マザーボードで利用でき、2990WXが動くBIOSであれば、問題なく2970WXや2920Xも動作する。初代Threadripperからの乗り換えを考えているなら、最初にBIOS更新をかけておこう。

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