2018年11月03日12時00分

男の夢が詰まったVRロボットアクション「Vox Machinae」

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「Vox Machinae」
「Vox Machinae」

 今回紹介するのはSpace Bullet DynamicsのVRロボットアクション「Vox Machinae」。Oculus RiftがDK2だった頃にデモ版がリリースされ、VRの特性を活かしたゲームとして話題になっていたタイトルだ。2018年9月末からSteamでの販売(早期アクセス)をスタートしており、はやくも多くのユーザーから好評を得ている。

 本作の魅力はとにかく「多数の計器に囲まれた操縦席で、レバーやボタンをガチャガチャ動かしながら巨大ロボットを操作できる」という点に尽きる。冒頭で述べた通り、Xboxで発売された「鉄騎」(鉄騎には専用コントローラーがあり、多数のボタンやフットペダル、レバーなどを操作してプレーする)をVRでやってみるとこうなる、といった趣きだ。

「Vox Machinae」

 ゲームを起動すると、飛行機の整備場のような場所からスタート。最初にプレイヤー自身のアバターのビジュアルを決める。性別や身長などを選ぶことができ、プレイヤーの視線の高さは身長に合わせて上げ下げされる。細かく調整できるので「もし自分が本当にこれに乗っていたら……」と妄想しながら楽しむのもオススメ。

「Vox Machinae」

 ちなみに周囲をよく見ると整備兵たちが動き回っている。こういった細かい心遣いや設定もニクい。

「Vox Machinae」

 オンラインプレーかオフライン対戦を選択し、マッチングが終了すればロボット同士の戦闘がスタート。プレイヤーは左右のモーションコントローラーのサイドボタンを押したり、レバーを動かしたりして操作や移動を切り替えることになるのだが、これがなかなか難しい。ロボットはプレイヤーの操作にワンテンポ遅れてついてくるし、移動はゆっくりだ。だがそれがいい。ロボットの動きは不自然にガクガクすることもなく柔らかで、コクピットや外装の作り込みも十分な出来栄え。この「ハイスピードではない、スローな金属同士のぶつかり合い」が体感できるだけでも買った価値は大いにあるだろう(もちろん、高速で動かすとVR酔いを引き起こしやすいという開発側の事情もあるのだろうが)。

「Vox Machinae」

 正直なところ、本作の操作はなかなか難しい。チュートリアルはかなりそっけないうえにシングルモードやトレーニングモードはとくに用意されていない(一応ローカル=オフライン対戦モードにすればCPUとは戦えるようだ)あたりも難しさの要因だろう。本ソフトはまだ早期アクセスとなっているため、今後のアップデートでの追加を期待したいところだ。とはいえ適当に照準を合わせて狙っているだけでも十分に楽しめるだろう。

「Vox Machinae」

 自分が登場する巨大ロボットはカスタマイズ可能で、それぞれ特性や兵装が異なっている。最初はあまり気にしなくてよいだろうが、慣れてくるにつれて異なる機体を使ってみるとまた別の面白さがある。

 Vox Machinaeは巨大ロボット(しかもほぼフル手動で動く!)に乗る夢をVRで叶えてくれる。一方で対戦ゲームとしてはややスローペースであること、マッチング人数や時間帯の都合でなかなか試合が始まらないケースがあること、チュートリアルや操作説明がかなり薄いこと、など、まだまだ未完成であったり、粗い箇所も目立つ。率直に言えば操作に慣れるため、そして対人でなくても遊べるよう、シングルプレー用のストーリーモードが欲しいところだ。逆にそうした無骨さや不親切さを楽しめる人、「戦場で手取り足取り教えてもらえるわけがなかろう!」というロールプレイに適応できる人は、このタイトルを現時点で遊ぶのに最適だろう。もちろんここまで述べてきた通り、巨大ロボットを操縦してゆく楽しさについては随一のタイトルである。

「Vox Machinae」

 総合すると、本作は発展途上で粗削りな部分もあるものの、その粗削りであるがゆえの無骨な魅力が鈍く光を放つタイトルだと言える。まずはメカやロボット、ミリタリー好きの人にオススメしたい。そして早期アクセスを抜けた暁には、より多くの人々にオススメできるタイトルとなることだろう。

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