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VRで躍進していたスタートアップが大規模レイオフ

VR制作などを手がける米企業Jaunt、ARへシフト

2018年10月26日 17時20分更新

 VRコンテンツ制作やプラットフォームを手掛ける米国のスタートアップJauntが大規模なレイオフを行なっていると、複数の業界メディアが伝えている。同社ブログによれば、VRコンテンツ・サービス事業を縮小してAR分野へ注力するのが目的という。

 Jauntは、2013年にVR映画や360度のエンターテインメントを見るためのプラットフォームとして登場。以降、数十億円規模の資金調達も行ない、ライブやスポーツなど360度動画を楽しめるVRアプリやプロ仕様の高性能360度カメラなど実写中心の製品・サービス・コンテンツを発表してきた。

 一方で、2018年8月にはリアルタイムに3DアバターをARで表示させる技術を公開。この技術も足がかりとし、制作技術をパートナーへ提供するB2Bビジネスへの転換を公言していた。9月にはVR/ARコンテンツストリーミングを行なうPersonify社のTeleporter事業買収を発表し、B2B向けのプラットフォーム事業の補強・加速を進めてきた。

 同社ブログ記事では、今後ARとボリューメトリック技術(人物などの立体的な情報を取得しそのままCG化する技術)に専念すると発表。既存のVR関連プロジェクト、コンテンツ・サービスの大半は、今後数週間で段階的に縮小予定だとしている。

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