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iPhone X→iPhone XSがもたらす4つのメリットと違い

2018年09月25日 12時00分更新

 昨年発売のiPhone X。iPhone Xユーザーの場合、高価な端末だけに、今年の新型iPhoneはパスかな……という人も多いはず。特に画面サイズや外観がほぼ変わらないiPhone XSについては「ほとんど変わってないんじゃないの?」と感じても不思議ではない。

 そこで、本記事ではiPhone XユーザーがiPhone XSに乗り換えた際に得られるメリット、変更点についてまとめている。

ゴールドのカラバリ以外、パッと見の区別はほぼつかないiPhone XS(左)とiPhone X(右)。その違いをあらためてまとめました

【基本性能】
ニューラルエンジンが大幅強化の「A12 Bionic」
メインメモリー増量や512GBモデル追加も

 まずは基本性能から。CPUがA11 BionicからA12 Bionicになり、当然ながら処理能力が上がっている。特に注目すべき進化点は「ニューラルエンジン」と名付けられた機械学習に特化したコアで、後述する写真撮影時の画像処理などで威力を発揮する。とはいえ、一般的なアプリで差が生じないわけではない。ベンチマークアプリでもハッキリしたのがGPUの性能向上。高負荷な3Dゲームをプレイするユーザーにとっては、やはりiPhone XSは注目の端末だろう。

A12 Bionicの性能については、まず一番わかりやすい3D性能の向上がアップルのサイトでもうたわれている

とはいえ、注目はこのニューラルエンジンの進化。iPhone Xからは最大9倍高速になったとする

Antutuでの結果。iPhone XSはついに30万点を大きく超えている。これは主に3Dでの性能アップが大きく影響している

 そのほか64GB/256GBモデルに加えて、512GBモデルが新たに追加されている。メインメモリーについても、ベンチマークアプリの情報によれば、iPhone Xの3GBに対し、iPhone XSは4GBに増量していると表示される。

Geekbench 4ではiPhone XSのメインメモリーは4GBとのこと

【外観】
見た目の違いはほぼ無い、注目はゴールドのカラバリ

 つづいて外観。本体サイズはiPhone X、iPhone XSともに70.9×143.6×7.7mmで変化無し、重量は3gだけ増えている。ディスプレーも5.8型有機ELで変更はなく、ついでに画面解像度も2436×1125ドットで同じだ。カラバリはiPhone XSにも用意されたスペースグレイ、シルバーの2色に、新たにゴールドが追加された。

背面も含めて美しいゴールドのカラバリ

 外観上の違いは上部と下部の側面にアンテナ部分が追加された点がある。また、カメラの位置がほんのわずかに異なっているようで、カメラ部の穴がギチギチのケースの場合は、iPhone X用ケースをiPhone XSに装着するとやや不自然に見えたり、引っ掛かったりする場合がある。基本的には両機種間で流用は可能だが、注意は必要だ。また、同じシルバーでもほんのわずかに色味が異なることが確認できた。

上下に1本ずつ、アンテナ部分が増えている

iPhone XにiPhone XS用純正ケースを着けたところ。ほんのわずかにカメラの位置が異なっているため、下にスキ間があって、上側が詰まっている

同じシルバーのiPhone XS Max(左)とiPhone X(右)。写真ではわかりにくいが、iPhone Xの方がより白っぽい

【防水・防塵】
防水の対応がより本格的なIP68に

 iPhone 7から防水・防塵に対応しているが、iPhone XSではIP68へと進化した(従来はIP67)。IP68とは防水についてはIPX8、つまり一定水圧下(アップルの説明では2メートル)に30分沈めることに耐える性能を持っている。発表会でもプールに沈める様子が示されている。とはいえ、水中での本格的な利用が前提になった端末ではなく、水没時・水濡れ時の安心感という意味で、より心強くなったと考えるのがいいだろう。

防水性能が強化。発表会でもアピールしていた

【FeliCa】
電源が切れてもしばらくはSuicaで改札を通過可能

 Androidスマホのおサイフケータイは、スマホのバッテリーが切れてもFeliCa用の予備電源が用意されているため、しばらくは機能を利用できるのが一般的だが、iPhoneのFeliCaはバッテリーが切れてしまうと完全に使えない状態になってしまった。

予備電力の搭載により、バッテリーが切れても、しばらくはSuicaが利用可能

 これに対してiPhone XSでは、スペック表に「予備電力機能付きエクスプレスカード」とあり、エクスプレスカードに登録したSuica(Face IDを使わずに直接利用可能なカード)は、メインのバッテリーが切れても、しばらくは利用できる。ただし、エクスプレスカード以外の一般的なApple Payの機能についてはバッテリーが切れるとNGである。

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