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大画面化でユーザーインターフェースも進化

大幅アップデートのApple Watchは興味深い進化を遂げた

2018年09月17日 10時00分更新

初の大幅アップデートとなる、Apple Watch Series 4

 アップルは9月21日、Apple Watch Series 4を発売する。2015年に初代が発売されてから大幅アップデートとなるApple Watch Series 4の実機をチェックしていこう。

左から40mm、42mm、44mm

 今回、Apple Watch Series 4では、ディスプレーサイズが30%大きくなり、それにともなってデザインも変更となっている。これまで38mmと42mmという2つのサイズ構成であったが、今回から40mmと44mmになっている。

 実際に触ってみると、確かに大画面化し、見やすくなった感がある。本体サイズが大きくなったことで、威圧感があるかと思いきや、本体サイズが薄くなったことで幸いし、そこまでインパクトがあるようには感じない。ただ、「これまで42mmをつけていたが44mmになることで大きくなるのが嫌だ」という人は、逆に40mmを試しにつけてみると言うのもアリだろう。大画面化されたことで、大きいサイズから小さいのを選んでも意外としっくり来るのだ。

 大画面化したことにより、ユーザーインターフェースも進化している。アイコンやフォントが大きく、読みやすくなっている。また、一画面あたりの情報量も増している。

新しい文字盤、リキッドメタル

 火やリキッドメタルなど、動きのある文字盤を表示させると、とても美しい印象になる。

 また、スピーカーの音は従来モデルと比べて50%大きくなり、音声通話や Siri などで聞き取りやすくなるようだ。

Apple Watch Series 4は、Digital Crownのメカニズムを再設計。新しく触覚的な反応が追加され、スクロールするとより正確なクリック感を感じることができる

 実際に触ってみて興味深い進化は、Digital Crownだ。触感的な反応が返ってくるようにになり、クリック感が増したのだ。このあたりの作り込みは、MacBookのトラックパッドやiPhoneのTouch IDによる技術が生かされているのだろう。

 今回、心電図機能が加わったのも、Apple Watch Series 4の大きな特徴だ。残念ながら、心電図機能はアップデートで当初はアメリカのみで提供されるということだ。医療機器としての認可が必要であるため、日本での展開は未定となっている。

 心電図を図るために、本体背面のクリスタルの中とDigital Crownに電気心拍センサーの電極が内蔵されている。ユーザーはDigital Crownに指を当て、30秒待つと心電図が取れるという仕組みだ。そのため、従来のセルラーモデルではDigital Crownの表面すべてが赤くなっていたが、Apple Watch Series 4ではフチ部分のみが赤くなっているのがわかる。

 今回、Apple Watch Series 4ではゴールドのステンレスケースに加えて、ゴールドのミラネーゼループが追加となっている。iPhone XS、iPhone XS Maxでもゴールドがあるだけに、同じゴールドでiPhoneとApple Watchをあわせて購入するというのも良さそうだ。


筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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