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インカメラも2眼でコスパ良しのミドルクラス「ZenFone 5Q」

2018年09月15日 12時00分更新

 「ZenFone 5Q」はASUSのZenFone 5シリーズのうち、プロセッサーにSnapdragon 630を搭載したもっとも低価格で購入できるモデル。価格は直販サイトで4万2984円。格安SIMとのセット販売の場合、3万7800円前後で購入可能なコストパフォーマンスに優れたモデルです。

※記事初掲出時、タイトルの機種名が間違っていました。修正してお詫びいたします。

6型ディスプレーを搭載した「ZenFone 5Q」

 ディスプレーは6型で解像度は1080×2160ドット。アスペクト比は18:9ですが本体上部にはノッチがないデザインです。本体サイズは約76×160.5×7.7mmで重さは約168g。低価格なモデルながら本体背面の素材はガラスで、上品さのある仕上がりになっています。

片手でもしっかりとグリップできるサイズ

背面の素材はガラスを採用

 指紋認証センサーは本体背面に配置されており、その上に2つのカメラレンズを装備。指紋認証センサーの位置はやや上寄りになっているので、グリップしたときに自然とタッチできるので使いやすいのが特徴。ちなみに顔認証機能も搭載しているので、指紋認証センサーをタッチしなくてもディスプレー面を顔に向けるだけでロック解除できます。

本体下部のベゼルはやや広いが、左右は狭い

本体右側面に電源と音量ボタンを配置

 充電などに使うUSBポートはmicroUSB。最近はローエンドモデルでもType-Cを搭載したモデルが多いので残念なポイント。ただし、本体上部にイヤホンジャックがあるので、有線のイヤホンやヘッドホンを使う際にアダプターは不要です。

microUSBでType-Cではない

本体上部にイヤホンジャックがある

 ZenFone 5Qのポイントはカメラ機能。背面のアウトカメラは、標準と広角の組み合わせで、カメラアプリから簡単に切り替えられる。ただし、標準側は1600万画素だが、広角側は800万画素とやや解像度が低くなっており、基本的には標準側で撮影し、集合写真などで広角といった使い分けが必要です。

背面のカメラは標準と広角の組み合わせ

カメラアプリから広角と標準が切り替えられる

 さらにインカメラもデュアル仕様で、2000万画素と800万画素の組み合わせ。インカメラのメインは背面のメインよりも解像度が高く、動画にもビューティー機能が使える「美人エフェクトLive」も使えるので、自撮りが多いユーザーにはオススメ。

インカメラもデュアル仕様で合計4つのレンズを装備

ビューティー機能などカメラ関連のエフェクト機能も豊富

 以下はZenFone 5Qで撮影した作例で、基本的にはオートで撮影しています。ハイエンドモデルの写真と比べると明暗の差があまりなく、黒つぶれなどは目立ちますが発色などは自然な感じ。普段使いのカメラとして十分と言えるでしょう。

※作例は原寸大で掲載しています。データ通信量にご注意ください。

標準側での撮影。陰の部分のつぶれが気になる

広角側での撮影。標準側よりも白とびや黒つぶれが目立つ

やや暗い印象だが、フルーツのツヤなどはしっかりと描写されており、カラーバランスも良好

夜景は手ぶれが気になるモノの、ノイズはあまり気にならない

 プロセッサーはSnapdragon 630でメモリーは4GB、内蔵ストレージは64GB。ミッドレンジと言うことでプロセッサーやメモリーはハイエンドと比べると物足りなさはあるものの、画面の切り替えやスクロールといった動作でもたつくことはなく、ストレスなく使えます。内蔵ストレージもmicroSDカードを使用でき、さらにSIMスロットとは別に装着可能です。容量の大きなmicroSDカードを装着しておけば、動画や音楽ファイルも大量に保存できます。

 各種ベンチマークの結果は以下の通り。ミッドレンジのプロセッサーと4GBのメモリーのためスコア自体は高くないものの、同価格帯スマートフォンとしては遜色のない結果と言えます。

AnTuTu Benchmark

Geekbench 4

3DMark

 SIMスロットはトレー式で、nanoSIM×2のデュアルSIMで使用します。DSDSにも対応していますが、2枚装着すると片方は3Gでの接続です。ちなみに、SIMトレーはnanoSIM×2とmicroSDカードの3枚を装着できるので、やや大きめのサイズ。

SIMトレーは2枚のnanoSIMとmicroSDが装着できる

 対応するLTEバンドは、B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28/B38/B39/B41。TD-LTEも3バンド対応しているので、どのキャリアの回線で使ってもエリアや通信速度に関しては問題なく使えます。

 手軽に操作できるようにインターフェースにもオリジナル機能が搭載されています。たとえば「タッチジェスチャー」では、画面をダブルタップするとスリープモードに移行したり、スリープ状態でディスプレーに「W」を描くと「天候」アプリが起動するといった具合。いったん覚えてしまえば、アイコンを探したりメニューをたどる必要がないので、スムーズに操作できるようになるのです。

覚えると各種操作をスムーズになる「タッチジェスチャー」

スリープ状態でアルファベットをタッチ操作で書くことで、特定のアプリを起動させられる

 また、Facebookをはじめとする通常は1つのアカウントしか使えないSNSアプリを、複数のアカウントで運用できるツインアプリを搭載。キャリアモデルにはなく、SIMフリー端末でもASUSやファーウェイなど決まったメーカーしか搭載していない機能です。

ビジネスと個人などSNSのアカウントを使い分けられる「ツインアプリ」機能

 そのほかスマートフォンの操作に慣れてないユーザー向けの「簡単モード」も利用可能。アイコンや文字の表示も大きくなり、シニア向けのスマートフォンを探しているユーザーにはピッタリでしょう。

アイコンや文字を大きく表示してわかりやすい「簡単モード」

 低価格ながら前後会わせて4つのカメラを搭載。スペックも普段使いならストレスなく使えるレベルとコストパフォーマンス抜群なモデルだ。

  ZenFone 5(参考) ZenFone 5Z(参考) ZenFone 5Q
メーカー ASUS
価格(税抜) 5万2800円 6万9800円 3万9800円
ディスプレー 6.2型Super IPS+液晶(19:9) 6型IPS液晶(18:9)
画面解像度 1080×2246ドット 1080×2160ドット
サイズ 約75.6×153×7.7mm 約76×160.5
×7.7mm
重量 約165g 約168g
CPU Snapdragon 636
1.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 845
2.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 630
2.2Hz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB 4GB
内蔵ストレージ 64GB 128GB 64GB
外部メモリー microSDXC(最大2TB)
OS Android 8.0 Android 7.1
LTE対応バンド 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/41
3Gバンド 1/2/5/6/8/19
DSDS ○(4G+4G DSDV) ○(4G+3G)
CA対応 ○(2CC) ○(3CC) ○(2CC)
VoLTE ○(ドコモ、au、Y!mobile)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:12メガ(標準)+8メガ(広角)
/イン:8メガ
リア:16メガ(標準)
+8メガ(広角)
/イン:20メガ(標準)
+8メガ(広角)
バッテリー容量 3300mAh
高速充電 最大5V/2A 最大9V/2A 最大5V/2A
生体認証 指紋、顔
SIM形状 nanoSIM×2(microSD排他) nanoSIM×2
(microSD別)
USB端子 Type-C microUSB
3.5mmイヤホン
カラバリ シャイニーブラック、スペースシルバー ルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック

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