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倶楽部のAV特集 第40回

東芝レグザ4Kチューナー内蔵テレビは買いなのか M520Xレビューで検証

2018年08月11日 18時00分更新

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 本日は、ASCII倶楽部で2018年6月30日に公開した「東芝レグザ4Kチューナー内蔵テレビは買いなのか M520Xレビューで検証」を紹介します。


 今年の12月1日にBS/CSで開始する新4K・8K放送。今春発売された薄型テレビは、いずれも新4K放送への対応をアピールしており(8Kは非対応が多い)、将来発売される対応チューナーを接続すれば放送を視聴できる。

 具体的に言えば、HDMI入力が4K/60pに対応しており、放送で採用される「HLG」方式のHDR映像にも対応しているということ。

 肝心の新4K・8K放送チューナーは、放送がはじまる直前の年末に発売が予定されているが、東芝、そしてシャープ、ピクセラは、早くも新4K放送チューナーの開発を表明。試作モデルを公開している。

 すでに新4K・8K放送に対応したアンテナやブースター、伝送ケーブルなどについては、すでに昨年あたりから発売がはじまっており、肝心の薄型テレビやチューナーが登場することで、いよいよ視聴環境の準備が整うことになる。

 ここで注目したいのは、多くのメーカーの今春モデルが新4K放送に対応はするもののチューナー自体は内蔵していないのに対し、東芝「レグザ」の春モデルだけが新4K放送チューナーを搭載している点。

 なぜ、東芝のみチューナー内蔵モデルを発売できたのだろう? そして、チューナー内蔵モデルは今買うべきなのか、実際の製品の詳細も含めて見ていく。

放送受信用ICを後付けとすることで
チューナー内蔵を可能としたレグザ

放送受信用ICを内蔵した追加モジュール。ユーザーのもとに後日郵送される

放送受信用ICを内蔵した追加モジュール。ユーザーのもとに後日郵送される

 そもそも新4K・8K放送のためのチューナーの発売は、おそらく10~11月の放送開始直前になる予定だが、その理由を説明しよう。

 前述の通りチューナー自体はほぼ完成しているのだが、問題になるのはコンテンツ保護や有料放送などで契約者だけが放送を受信できる仕組みを管理する技術。つまり、現行放送で採用されている「B-CAS」カードの代わりになるものだ。

 新4K・8K放送では、新たに「ACAS」(Advanced Conditional Access System)と呼ばれる方式が採用されるが、ACASとB-CASの最大の違いは、同梱のカードを挿入するのではなく、カードに内蔵される放送受信用ICをテレビ自体に内蔵するということ。このため、ユーザーとしてはカードを挿入する手間がなくなる。

 だが、この放送受信用ICが量産され、各メーカーに向けて出荷されるのは、今秋以降とされている。このチップが実装できなければ、チューナー自体が完成していても製品として発売できない。

 ところがここに抜け穴がある。放送受信用ICの出荷スケジュールがタイトなので、メーカーの開発スケジュールによっては、年末の発売に間に合わない可能性も生じる。

 このため、基本的には製品内に実装されることが目標だが、業界の取り決めで「2019年度内までは暫定的にICカード形式(後から追加する方式)も認める」ことになっている。東芝はこれを利用したわけだ。

 つまり、東芝はICチップ(ユニット)を後から追加することを前提に新4K放送チューナーを内蔵しているというわけだ。

放送受信用ICを装着するための拡張端子に後送のユニットを差せば、新4K放送対応となる

放送受信用ICを装着するための拡張端子に後送のユニットを差せば、新4K放送対応となる

 東芝の今春モデルは購入後、BS/CS 4K視聴チップ送付の申し込みをすることで、後日ICチップ内蔵ユニットが送られてくることになっている。

 これを装着し、ソフトウェアのアップデートをすれば、対応するBSアンテナと接続するだけで新4K放送の視聴が可能になる。

最安12万円から買える新4K放送対応テレビ
「レグザ M520X」

「43M520X」の外観。スタンド部分が薄型になり、画面位置の低いスタイルになっている

「43M520X」の外観。スタンド部分が薄型になり、画面位置の低いスタイルになっている

 そんな東芝が6月に発売開始した「レグザ M520X」を紹介していこう。もちろん新4Kチューナー搭載モデルだ。

 レグザのラインナップとしては4Kテレビのスタンダードモデル的な位置づけで、43V型の「43M520X」の実売価格は14万円ほど。最安ベースだと12万円ほどで売られているところもあり、最新モデルとしてはかなり安価だ。

 機能面を見ていくと、新4K放送チューナー1基と現行の地上/BS/110度CSデジタルチューナーを3基内蔵する。

M520Xのシステム基板。中央のLSIが新高画質エンジンだ

M520Xのシステム基板。中央のLSIが新高画質エンジンだ

新開発のスピーカーユニット

新開発のスピーカーユニット

 液晶パネルはVA型でLEDバックライトはエッジ(サイド)型。高画質エンジンは新開発の「レグザエンジン Evolution」を搭載し、内蔵スピーカーは新開発のスピーカーユニットと、最適な音響特性に補正する「レグザサウンドイコライザー・ハイブリッド」を搭載している。

動画配信サービスの一覧。YouTubeをはじめておして、主要な動画配信サービスに幅広く対応している

動画配信サービスの一覧。YouTubeをはじめておして、主要な動画配信サービスに幅広く対応している

 ネットワーク機能では、放送中の番組や録画済みの番組、YouTubeなどの番組から、見たいコンテンツを抽出してガイドしてくれる「みるコレ」を採用。

 Netflixをはじめとする多彩な動画配信サービスに対応するほか、Googleアシスタントの連携にも対応している。ネットワーク機能については、上級機と同様だ。

 録画機能は、全録機能(タイムシフトマシン)には対応しないが、地デジなどの従来放送のダブル録画に対応。新4K放送についても詳細は不明だが、録画可能になると思われる。


 続きは「東芝レグザ4Kチューナー内蔵テレビは買いなのか M520Xレビューで検証」でお楽しみください。

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