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ようやく動いた“巨額調達を繰り返す謎の企業”

MRデバイス「Magic Leap One」開発者版がついに発売

2018年08月10日 16時30分更新

Magic Leap One

 MRデバイス「Magic Leap One」の開発者版の発売がスタートした。これまで世界の名だたる企業から23億ドル(2300億円)以上を資金調達しながらも情報がほとんど明かされず、「謎の企業」として知られていたMagic Leap。同社のデバイスがようやく出荷されることになった。

 Magic Leap Oneの価格は1台あたり2295ドル(およそ25万円)。個人での購入は1人3台まで、3台以上の購入を希望する法人は別途フォームより申し込みが必要となる。ただし購入は米国サンフランシスコなど、ごく一部の都市に限られているようだ。公式サイトで郵便番号を入力、該当する地域に住んでいる人だけが購入フォームに進むことができる。ID登録が必要となるので要注意。

ながらく謎のデバイスとされていたが、ついに発売

 購入時にはいくつかのオプションが選択できる。故障時などの修理交換が優先的に行なわれ、ソフトウェアのベータ版やカンファレンスの早期案内といった特典が受けられる「プライオリティサービスプラン」が年500ドル(最大2年まで選択)。Magic Leap OneをPCと電源に同時接続するスプリッター「ハブ(Hub)」が60ドル(開発時に充電しつつPCに繋ぐことができる)。バッテリーとプロセッサーを搭載した部分を肩から下げるための「ショルダーストラップ」(無料)。これらすべて希望する場合は「プロフェッショナルデベロッパープラン」として、495ドル。公式ストアではコントローラー単体や顔へのフィットパーツ、充電器なども販売している。

 Magic Leap Oneのスペックも明らかにされている。CPUおよびGPUはNVIDIA製のSoCを採用。メモリーは8GB、ストレージは128GB。バッテリーはリチウムイオンバッテリーで、最大3時間の連続稼働が可能とのこと。コントローラーは6DoF(3軸の回転と上下左右前後の移動)のトラッキング、タッチパッドが搭載される。

 ついに発売されたMagic Leap One。その実力がどのようなものか、引き続き注目したい。

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