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ソニエリのロゴが消滅! 追求したのは自在という感覚「Xperia AX」

2018年07月19日 10時00分更新

 日本でAndroidスマホといったら「Xperia」! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(基本的に登場するのは国内で発売されたモデルのみです)。

 2012年は2月に「Xperia NX SO-02D」、3月に「Xperia acro HD SO-03D/IS12S」、8月に「Xperia GX SO-04D」と「Xperia ray SO-03C」など、国内で立て続けに発売されました。

 この年はもう1機種「Xperia AX SO-01E」が登場しています。Xperia GXは、おサイフケータイは搭載されているものの、防水機能・ワンセグ・赤外線通信は備わっていませんでしたが、Xperia AXではおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線、そして防水・防塵機能までを備えた、いわゆる全部入りのモデルになりました。

 ディスプレーは、4.3型(720×1280ドット)の高精細なHD“Reality Display”大型ディスプレーを搭載。ラウンドしたボディー形状は女性でもしっかりと持てるサイズ感です。

 高画質化の技術であるモバイルブラビアエンジンは、「モバイルブラビアエンジン2」となり、映像の明るさをリアルタイムで解析してシーンに合わせてコントラストを自動調整するなどして、より美しい映像表現を楽しめるようになりました。

 また、空気層をなくすことで画面にあたる光の反射と拡散を抑える「OptiContrast Panel」に加えて、タッチセンサー層を省いて薄いディスプレーとすることでタッチ精度が向上する「Direct Touch」など新要素も追加されました。

 背面にあるメインカメラは、1300万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”に、F2.4の明るいレンズを備え、手ブレ補正やノイズを抑えるメインカメラを搭載。明るさや被写体などでシーンを判断するシーン認識機能の「プレミアムおまかせオート」で、明暗差のあるシーンでも2枚の画像を自動合成してより自然な画像を撮影できる逆光補正HDR機能や、暗い場所では4枚の連続写真を重ね合わせてノイズを減らせる撮影などが可能になりました。

 9種類のエフェクトによる撮影効果を、撮影前に確認しながら撮影できる「ピクチャーエフェクト」も備わりました。

 音楽再生の「WALKMANアプリ」では、ソニーおすすめの音設定にできる「ClearAudio+モード」や、曲ごとの音量レベルの差が少なくなるように音量を揃えて再生する「ダイナミックノーマライザー」、Xperiaに内蔵されたスピーカーに適した音質になる「Clear Phase」などが追加。

 機能面でも、写真や楽曲の特徴に合ったスライドショーを再生する「SensMe slideshow」、ビデオアプリで見ていた動画を一時停止した場合に直前の映像をトップ画面で確認できたり、テレビやPCなどのDLNAに対応した機器にワイヤレスで映像を映せる機能や、小さい画面を開いて併用して使える「スモールアプリ」もこの機種から搭載されました。

 スペックはSoCがSnapdragon S4(1.5GHz、デュアルコア)、メモリー1GB、内蔵ストレージは16GB。OSはAndroid 4.0。バッテリー容量は1700mAhでした。

 Xperia AXのデザインは、背面の沿ったアークデザインに、ディスプレー面が本体から段差のあるカタチになったことで、ボディカラーとディスプレーを際立たせる「Elevated Element」が特徴的です。

 カラバリは、White(ホワイト)、Black(ブラック)、Pink(ピンク)、Turqoise(ターコイズ)の4色をラインナップ。

 そして、前モデルまで存在した背面の緑目玉の「Sony Ericsson」ロゴがなくなった、区切りのモデルにもなりました。

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