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LTE初搭載で劇的に利便性が向上!MS Officeも使える「Chromebook」の実力とは?

2018年06月28日 14時00分更新

 一般的にノートPCと聞いて思い浮かべるのは、Windowsが搭載された製品やAppleのMacbookではないだろうか。そんな中、近年シェアを伸ばしているのが「Chromebook」である。

 ChromebookとはOSにGoogleの「Chrome OS」を採用したノートPC。基本的にChromeブラウザー上のみ動作し、データをネットワークストレージに保存するため、端末の一元管理を行ないやすく、また比較的安価なこともあり、教育やビジネスといった市場を中心に採用が進んでいる。

 日本エイサーが発売する「C732L-H14M」もCromebookにあたる製品で、同社のAcer Chromebook 11シリーズに属するモデルとなる。同製品はChromebookとしては初めてNTTドコモのLTE回線に対応したモジュールを搭載した点が大きな特徴となる。

 教育やビジネスといった市場ならともかく、エンドユーザーがChromebookであるC732L-H14Mを選択するメリットはどこにあるのだろうか。C732L-H14Mの仕様を紹介するとともに、その使用感について掘り下げていきたい。

MIL規格に準拠した堅牢性で安心!

 まず、C732L-H14Mのサイズだが、302(W)×209(D)×21.30(H)mmと非常にコンパクトで、その重量は約1.26kgと可搬性に優れていることは言うまでもないだろう。さらに、筐体には強化ハニカム構造を採用したほか、アメリカ合衆国国防総省が制定する仕様、いわゆるMIL規格に準拠しており、高い剛性と堅牢性を実現。

天面はシボ加工が施されており、手に持った際滑りにくく、傷や汚れも目立ちにくい

強化ハニカム構造を採用した裏面。前方の左右にはステレオスピーカーが1基ずつ備わっている

 ちなみに、日本エイサーによるとMIL規格の中でも、耐久試験「MIL-STD 810G」の高温・低温耐久、防滴、防湿、耐振動、耐衝撃、防塵の6つの項目をクリアーしているとのこと。また、保証するわけではないものの、122cmの高さから落としても壊れないほどの高い耐久性を備えているという。

 CPUにはIntelの第5世代Atom向けマイクロアーキテクチャを採用した「Celeron N3350」を搭載。このCeleron N3350は、2コア2スレッドタイプのCPUで、定格動作クロックは1.1GHzながら、一時的に動作クロックを引き上げるバーストテクノロジにより2.4GHzまで上昇し、モバイル用途では高いパフォーマンスが期待できる。さらに、ファンレス設計を採用しているため、CPUクーラーの動作音が気になるということはまったくない。

 ChromebookはChromeブラウザー上で起動するアプリのみ動かすため、CPUやメモリーの負担が軽く、動作が軽快。CPUがCeleronと聞くと、Core iプロセッサーと異なり動作が重いと思われがちだが、Celeron搭載のWindows PCよりも起動や、アプリの作業も快適だ。

「C732L-H14M」の主なスペック
液晶ディスプレー11.6インチ(1366×768ドット)
CPUCeleron N3350(2コア/2スレッド、1.10~2.40GHz)
メモリー4GB(LPDDR4)
ストレージ16GB eMMC
通信機能802.11a/b/g/n/ac、4G LTE
インターフェースUSB3.0、USB3.1 Type-C×2、マイクロSDカードリーダーほか
公称駆動時間12時間
サイズ/重量302(W)×209(D)×21.3(H)mm/1.3kg
OSChrome OS

 また、GPUにはCPUに統合された「Intel HD Graphics 500」を利用し、11.6型の液晶パネルに解像度は1366×768ドットの表示を実現。筐体のサイズは小さいながらも広めのディスプレーが確保されており、その使いやすさは申し分ない。ディスプレーは最大で180度まで開くことができるため、画像などを他人に見せる場合なども扱いやすい。

ディスプレーのヒンジは180度まで倒すことができ、ほかの人に画面を見せる場合などで重宝する

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