週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

IPv6がAterm独自技術で3倍高速化!? 11acルーター「Aterm WG2600HP3」発表

2018年06月05日 10時00分更新

 NECプラットフォームズは、Wi-Fiルーター「Aterm」シリーズプレミアムモデルとして、「Aterm WG2600HP3」「Aterm WG1900HP2」「Aterm WG1200HP3」の3機種を発表した。店頭予想価格(税別)は、「Aterm WG2600HP3」が1万6000円前後、「Aterm WG1900HP2」が1万1000円前後、「Aterm WG1200HP3」が7000円代半ば。発売は、「Aterm WG2600HP3」「Aterm WG1900HP2」が7月5日予定、「Aterm WG1200HP3」が6月7日予定。

「Aterm WG2600HP3」

「Aterm WG1900HP2」

「Aterm WG1200HP3」

「IPv6 PoE」「IPv4 over IPv6」をサポート

 新製品共通の特徴としては、ノイズ削減・制御チューニングの最適化を含め、無線回路や無線制御など各設計をゼロベースから見直した「ハイパワーシステム」がある。無線性能を向上させたことで電波範囲が拡大し、動画などをさらに快適に視聴できるようになった。混雑回避機能「オートチャネルセレクト」を強化し、2.4GHz帯・5GHz帯のどちらでも最適なチャネル自動切り替えを実現した。

 また、フレッツ光ネクストの接続サービス「IPv6 PoE」、IPv6経由でIPv4通信を実現する「IPv4 over IPv6」(MAPE-E、DS-Lite方式)をサポート(IPv6 PPPoEは非対応)。従来のIPv4 PPPoEとは異なる通信経路(IPv6 PoE)を介することで混雑を回避できるため、快適なインターネット通信を利用しやすくなる。

 このほか、IPv6アドレスを自動設定する方法のひとつ「IPv6 RA RDNSS」オプションにも対応しており、Android端末など「DHCPv6」未対応機器にDNSv6サーバーアドレスを通知可能。IPv4を介さず、IPv6接続が行なえる。

 さらに、2018年10月のファームウェアアップデートにより、Aterm独自技術「IPv6 High Speed」の適用を予定。「一般的なIPv6」と「IPv6 High Speed」の速度を比較した場合、WG2600HP3で約3倍高速化し、またWG1900HP2において約2.5倍高速、WG1200HP3では約2倍高速という結果が得られているという。「IPv6 High Speed」は、IPv6 PoEおよびIPv4 over IPv6通信に使用される。

「Aterm WG2600HP3」

 「Aterm WG2600HP3」は、4ストリーム対応ハイエンドモデル。NECプラットフォームズが検証した目安としては6人18台としており、家族4人がそれぞれ部屋で同時に楽しめるとうたっている。新機能としては、スマートフォンなどを使用するユーザーの姿勢や向き、端末の角度などが異なっても快適な通信を行なえる「ワイドレンジアンテナ」を採用。従来製品「Aterm WG2600HP2」を上回る平均実効スループットが向上し、最大約1430Mbpsを実現した。ユーザーが端末ごとに任意の周波数帯に固定設定が可能な「バンドステアリング」も搭載しており、電波の混雑を避け安定して通信できるようにしている。

 このほか、MU-MIMO(3ユーザー)、ビームフォーミングをサポート。

「Aterm WG1900HP2」

 「Aterm WG1900HP2」は、3ストリーム対応モデルにあたり、NECプラットフォームズが検証した目安としては6人18台。家族4人を想定している。ビームフォーミング対応。

「Aterm WG1200HP3」

 「Aterm WG1200HP3」は、2ストリーム対応モデルにあたり、NECプラットフォームズが検証した目安としては5人15台。家族2人がそれぞれ部屋で同時に楽しめることを想定。MU-MIMO(2ユーザー)、ビームフォーミングをサポート。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう