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インスタグラムの新機能 ストーリーに「シェア」が便利そう

2018年05月23日 19時00分更新

文● ノダタケオ(Twitter:@noda) 編集●ちゅーやん

 最近のインスタグラムでは、24時間後に投稿が消える機能「インスタグラムストーリーズ」(=24時間後に投稿が消える機能) を主に若い世代の人たちが積極的に使っている印象を受けます。インスタグラムにおける写真の投稿は、よりオシャレに、インスタ映えするような写真を投稿が目立っていました。そんななかで、インスタグラムストーリーズが受け入れられたのは、気軽に撮った写真や短い動画を投稿できる手段として使えるのが人気のひとつなのかもしれません。

 公開されている「Instagram Statistics」によれば、インスタグラムのデイリーユーザーは世界に5億人 (マンスリーユーザーは8億人)で、インスタグラムストーリーズのデイリーユーザーが3億人としています。実際、最近のインスタグラムは「従来の投稿よりストーリーズ」を使う人が身の周りでもとても多くなったように感じます。

ストーリーズにシェア機能が新たに追加

 いま注目のインスタグラムストーリーズに注目の新機能が搭載されました。インスタグラムは5月17日(米国時間)に他人の投稿をインスタグラムストーリーズへシェアできる仕組みを追加したと発表しました。

 これまでは、シェアしたい投稿の下に表示される「紙飛行機のアイコン」をタップすると、フォロー中の友だちやグループにて投稿を「インスタグラムダイレクト (=1人以上のメンバーにダイレクトメッセージ送ることができる機能) 」でシェアできました。今回の機能追加によってここに「ストーリーズに投稿を追加 (Create a story with this post) 」という新しい選択肢が増えることになります。

 この機能は、Android版で先行リリースされ現在ではiOSでも使用可能になりました。いずれのスマホでも使えるため、「従来の投稿よりストーリーズ」という若い世代の人の需要を加速させるような新たな楽しみ方のひとつになるように感じます。

ソーシャルメディアとしての拡散性を獲得

 「ストーリーズに投稿を追加(シェア)」できるこの機能によって、インスタグラムで公開されている数多くの投稿からお気に入りの投稿を見つけたときに、自分なりの気持ち(感想)を添えてストーリーズで表現することができます。

 これまでの機能だけでは、「これ美味しそう」「これ面白い」「ここ行ってみたい」「これカワイイ」と思った投稿をインスタグラム上でフォローしてくれている人たちへ伝えることは難しかったのです。スマートフォンのスクリーンキャプチャー機能でキャプチャーし、画像として保存したものをそのまま投稿したり、メッセージをペイント(落書き)した上で投稿したりすることが多かったように感じます。

 インスタグラムは、ツイッターやフェイスブックで言うところの(自分のフォロワーに対して情報を広める)「リツイート」や「シェア」の仕組みがとても弱く、いわゆる拡散性が低いソーシャルメディアでした。さらには、普段フォローをしている人の投稿だけでなく、見知らぬ新しい投稿を探したいときには、「検索」からキーワードを入力してお気に入りとなる投稿を探すという手間も必要です。

 今回公開された「ストーリーズに投稿を追加」できるこの機能では、オリジナルの投稿者がわかるようにシェアする投稿の左下には投稿者のアカウントが明示されます。ストーリーズへシェアされた投稿とオリジナルの投稿との関係性もわかるようになったのです。つまりは、シェアの仕組みが弱かったインスタグラムが「ソーシャルメディアとしての拡散性をゆるやかにもつ」ように変わっていくように感じます。

シェア機能はオフにもできる

 この「ストーリーズに投稿を追加」できる機能は、公開されている投稿だけに対してシェアをすることが可能です。つまり、非公開アカウントで投稿されたものはシェアをできない仕組みになっています。

 なお、自分の投稿をストーリーでシェアされたくないときは、iOS版であれば「設定(オプション)」画面の中にある「ストーリーズへの再シェアを許可する」をオフに、Android版であれば「ストーリーズの再シェア」の「他の人による再シェアを許可」をオフにすることでシェアされないように設定可能です。

 この設定は「オン」が初期設定となっていますから、新しく登場した「ストーリーズに投稿を追加(シェア)」できるこの機能がどのようなものかをもう少し様子をみたいと感じる人は、とりあえず「オフ」へ変えておくのも良いかもしれません。

ライブメディアクリエイター
ノダタケオ(Twitter:@noda

 ソーシャルメディアとライブ配信・動画メディアが専門のクリエイター。2010年よりスマホから業務機器(Tricasterなど)まで、さまざまな機材を活用したライブ配信とマルチカメラ収録現場をこなす。これらの経験に基づいた、ソーシャルメディアやライブ配信・動画メディアに関する執筆やコンサルティングなど、その活動は多岐にわたる。
nodatakeo.com

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