今日15日、キングジムは都内にて新製品発表会を開催。同社のテキスト入力専用モバイル端末「ポメラ」シリーズの最新モデル「DM30」を発表した。発売日は6月8日で、価格は4万6440円。
ポメラは初代モデルの「DM10」が2008年に登場しており、今年が誕生10周年。これまでに累計約35万台を販売しており、販売当初は会議中のメモなどが主な用途だったが、最近では執筆に集中したいプロの作家などを中心に人気となっている。
今回の「DM30」は10周年を記念するモデルでもあり、初期のモデルに回帰するような機能やデザインが施されている。たとえばキーボードは観音開きタイプの折りたたみ式。前モデルの「DM200」やその前の「DM100」はクラムシェル型だったが、発表会で商品解説を行ったキングジムの商品開発部 東山慎司氏は「ポメラといえば折りたたみキーボードというユーザーからの要望が多かった」と説明。さらに観音開き式を採用することで、開いた時により大きなキーボードとして使用できる点をアピール。その結果キーピッチは17mmでタイピングしやすいキー配列になっている。
左右に開くキーボードの背面にはキーフットが収納されており、開いた時に自動で突出して接地面を固定。タイピングしていてもぐらつきをおさえてくれるので、折りたたみ式にありがちなガタつきは少なくなるように設計されている。
さらにDM200では充電式のバッテリーを採用していたが、これも以前までと同じ乾電池式(単3乾電池×2本)に変更。これもユーザーからの意見では、充電式のバッテリーよりも交換すればすぐに使える乾電池式を支持する声が多かったためとのこと。
乾電池での駆動時間は約20時間で前モデルのDM200より2時間増えている。ちなみに本体マザーボード用のバッテリーとして別途ボタン電池も装備。こちらは約2年間の寿命となっている。
ディスプレーは6型(800×600ドット)で、アスペクト比は4:3。パネルは液晶ではなく、電子ペーパー「E Ink」を採用している。バックライト不要で電力消費が少なく、さらに目に優しいため長時間タイピングしても安心だ。
前モデルに搭載されていた無線LANやBluetoothといった無線系の機能は非搭載。その代わり無線LAN機能を搭載したSDカードのFlash Airに対応。スマートフォンに専用アプリをインストールすることで、ワイヤレスでテキストデータのやりとりができる。またPCとはSDカードやUSB接続で連携可能。そのほか、前モデルから引き続きQRコードを使ったテキストのコピーなどにも対応している。
日本語入力は「ATOK for pomera」を採用。アウトライン機能も搭載しており、小説など長文を書く際にも、スムーズに修正や編集作業可能。DM30は初期モデルのコンセプトに回帰し、より「テキスト入力専用モバイル端末」としての性格を強くしたモデルに仕上がっている。
「ポメラ DM30」詳細スペック | |
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本体カラー | ダークシルバー |
本体サイズ | 約156(W)×126(D)×33(H)mm(折りたたみ時) /約286(W)×131(D)㎜(使用時) |
ディスプレー | 6型(800×600ドット)電子ペーパー |
キーボード | JIS配列キーボード、キーピッチ17mm |
本体メモリー | 8GB(システム領域含む) |
対応記録メディア | SDカード(最大容量2GB)、SDHCカード(最大容量32GB) |
電源 | 単3乾電池×2本 |
連続使用時間 | 約20時間 |
バックアップ電池 | リチウムコイン電池(CR2032×1) |
インターフェース | USB2.0(microBタイプ) |
搭載辞書 | 「明鏡国語辞典 MX」、「ジーニアス英和辞典 MX」、「ジーニアス和英辞典 MX」 |
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