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PHS、2020年7月末に実質的に終了 23年の歴史に幕

2018年04月19日 15時00分更新

 Y!mobile(ソフトバンク)は、ガスメーターなどのM2M向けを除く、PHSのすべての料金プランのサービスを2020年7月末をもって終了する。1995年7月にNTTパーソナル/DDIポケットによってサービスを開始したPHSは、実質的に幕を閉じることになる。なお、一般向けの新規契約/機種変更などはすでに2018年3月末に受付が終了されている。

 Y!mobileのPHSは、2017年度第3四半期時点で278万9000契約。各種キャンペーンも展開されていることもあって、1年前の時点から約80万契約減少するなど、確実に巻き取りが進められていることがわかる。

日本無線製のAirH” PHONE端末。Eメールや定額データ通信など、先進的なサービスや端末をリリースしてきたPHSも2020年夏に実質的に終了する

 PHSの契約数のピークは1997年の半ばで約700万契約。アステル、NTTドコモが相次いでPHSサービスを終了した2005~2007年は約450万契約で、ウィルコムが会社更生法を適用した2010年には300万台半ばまで低迷した。その後、「だれとでも定額」の導入で盛り返したのちに、イー・モバイルとの合併、Y!mobileへのブランド変更などを経て、現在に至っている。

 なお、現行PHSユーザーに対しての案内がY!mobileのサイト上に掲載されており(https://www.ymobile.jp/support/relief/nwinfo/phs/)、2020年7月末までは従来どおりに利用できること、現在使っている端末が故障するなどして、機種変更したい場合は契約可能な(PHSではない)ケータイやスマートフォンへの機種変更になることなどが示されている。

 また、PHSからケータイやスマホに機種変更するユーザーに対しては、時間を問わない国内通話定額「スーパーだれとでも定額」のオプション料金や契約事務手数料が無料になるキャンペーンが展開されている。


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