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手持ちのスピーカーにちょい足しでBluetooth化するレシーバーが便利すぎる

2018年03月31日 09時00分更新

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 最近はBluetoothによるワイヤレス通信機能を備えたスピーカーやオーディオ機器が増えてきている。スマホと接続して楽曲を流すときなど、ワイヤレススピーカーはとても便利だ。とはいえ、すでに家にスピーカーがあるような場合、わざわざBluetoothスピーカーを購入するのもちょっと考えものだろう。そんなときに便利なアイテムが、ロジクールの「Bluetooth Music Receiver BB200」だ。

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↑ロジクールの「Bluetooth Music Receiver BB200」。実売価格は4500円前後。非常にコンパクトな製品だ

 本製品は接続したスピーカーをBluetooth化できるとてもシンプルなデバイスだ。本体サイズは50.8(W)×57.15(D)×22.32(H)mmという小さなボディーに、Bluetoothペアリング用のボタンを天面に大きく配置。背面にはACアダプターを接続する電源コネクターとRCA出力端子、そして3.5mmのステレオミニプラグ出力端子を備える。底面には青色LEDがあり、使用時はボワッと本体周辺が光っているように見える。

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↑背面には、RCA端子とステレオミニプラグ端子、電源用のコネクターがある。
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↑底面には青いLEDが備わっていて、卓上に置いて使うと本体周囲が淡い青色に染まる。

 スマホやPCとのペアリングには、まず本製品のBluetoothボタンを押して登録待ちの状態に移行させる必要がある。その後、スマホやPC側で本製品を確認すれば、ペアリングは完了だ。この際、先にスピーカーと本製品をつないでおけば、音でBluetooth接続されたことがわかるようになっている。また、接続される前は青色LEDが点滅しているが、接続すると常時点灯状態になるので視覚でも確認できる。

 iPhone Xを使用して実際に接続してみたが、Bluetoothの設定で「Logicool BT Music Receiver」と表示されるので、これをタップするだけ。あとは、楽曲再生アプリを起動して再生すれば、接続したスピーカーから音が流れる。万が一スマホから音が流れてしまったら、出力先を切り替えよう。

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↑iPhone XのBlueooth設定画面。「Logicool BT Music Receiver」が出たらタップする。
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↑iPhoneは出力先を選択できる。スピーカーから鳴らなかったら確認しよう。

 スピーカーとの接続は付属のステレオミニプラグ-RCAケーブルを利用する。入力側がRCA端子なら本製品はステレオミニプラグ側を接続、入力側がステレオミニプラグだったら、RCA端子側に接続する。一般的なスピーカーをはじめ、オーディオシステム、AVレシーバーなんかも接続でき、とにかくBluetoothに対応していない製品に接続するだけで、あっという間にストリーミング再生環境が整うというわけだ。

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↑付属のRCA-ステレオミニプラグケーブル。入力側がどちらでもこのケーブルで対応できる。

 Bluetoothペアリングは一度設定してしまえば、接続が切れても近づいたときに再度接続される。デバイス側のBluetoothさえオンにしておけば、外出から戻ったときなどでも意識せずスピーカーから楽曲を流せるはずだ。PCとスマホなど、同時に2台のデバイスとの接続も可能で、ペアリングしたままデバイスを切り替えるだけで再生できる。切り替える際は、再生中のデバイスを停止し、もう一方で再生を開始するだけだ。

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↑2台のデバイスでペアリングし、切り替え使用OK。

 手元に良さげなPCスピーカーがなかったので、古めのCDラジオプレーヤーに接続してみた。入力側はステレオミニプラグで、iPhone Xの楽曲再生アプリを利用して聴いてみたが、CDプレーヤー側とiPhone側のボリュームを調整して、最適なボリュームで聴けるようにすればいい感じ。音質は、接続先のアンプやスピーカーの性能に左右されるが、高音から低音まで十分響いていた。

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↑CDラジオプレーヤー。カセットがついてないので、ラジカセとも言えない。こんなのでも十分楽曲は楽しめた。

 この製品のいいところは、スマホに保存した楽曲やストリーミングサービスの楽曲を、手軽にスピーカーを使って聴けるところ。特に自宅にあるちょっといいアンプとスピーカーで、Bluetoothには対応していないけど、スマホを接続して楽曲を聴いてみたいというときに便利だろう。

 わざわざ最新のAVレシーバーを導入しなくても、それなりのいい音で楽しめてしまう。筆者も15年以上前に購入した5.1chのアンプとスピーカーのシステムがあるが、最近はDVDもブルーレイも観る機会が減ってしまったため、なかなか利用する機会がない。こういった古い機器が、現代のテクノロジーで蘇る感じは、なんとなく嬉しくなってしまう。

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↑ヤマハのアンプに接続して聞いてみた。CDラジオプレーヤーで聴くのとはぜんぜん違う。やっぱり音楽はいい音で楽しみたい。

 実売価格は4500円前後。安価なBluetoothスピーカーが買えそうな値段だが、本製品は、ちょい古いけど音質的にはいい手持ちのスピーカーを蘇らせるアイテムとして価値がある。スマホで楽曲を聴くのが当たり前の昨今だが、自宅に眠らせたままのオーディオ機器を本製品で復活・再生してみてはいかがだろう。

 

■関連サイト
ロジクール「Bluetooth Music Receiver」製品ページ

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