大日本印刷とNTTコミュニケーションズは3月5日、通信データの暗号化などIoT機器のセキュリティーを向上させる機能を追加した、SIMおよびeSIMの開発を発表した
開発するSIMは、モバイル回線の加入者を認証する機能や、暗号鍵などのデータを用いたIoT機器の識別や認証、通信データの暗号化と真正性の確認、ソフトウェア改ざんなどの不正を検知するセキュリティー機能を備えている。ICチップ内にセキュリティー機能を実装することで、物理攻撃や暗号を不当に解読するサイドチャネル攻撃、機器内部のハードとソフトの構造に対する解析、改ざんに対する耐性が強いとする。
さらに今後はIoT機器に搭載するOSやアプリケーションの改ざんを防止するために、SIMチップ内で管理する秘密鍵やホワイトリストを用いて、署名検証やIoT機器のセキュアブートの機能を持たせるという。
2社は今後、共同でセキュリティー機能付きSIMに関する市場調査や検証を進めるという。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります