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医療系ウェアラブルデバイスのほか各種用途が見込まれる

皮膚に貼り付けられる伸縮自在なLEDディスプレー

2018年02月20日 16時00分更新

LEDには1×0.5mmのマイクロLED(2V駆動)を採用

 東京大学、大日本印刷、科学技術振興機構は2月18日、皮膚に貼り付けられるLEDディスプレーシートを開発したと発表した。

 独自の伸縮性ハイブリッド電子実装技術を用いて赤色LED(16×24)をゴムシートに実装したもので、ディスプレーの厚みは1mm以下。柔らかく曲がることに加えて45%伸縮しても機能は損なわれないという。

曲がるディスプレーはすでに製品化しているが、伸縮性を実現したことが大きい

 スクリーン印刷による銀配線、はんだペーストを用いてLED素子を実装しているなど、既存技術の応用であるため早期の実用化が見込まれる。すでにセンサーとしては皮膚呼吸を妨げないナノメッシュを用いた心電センサー、無線デバイスが開発されており、センサーを計測した心電波形の動画を貼り付けてディスプレー表示するといった医療用途ウェアラブルデバイスとしての利用が見込まれる。

 今後、大日本印刷では製造プロセス開発により高集積化や大面積化といった課題を解決し、3年以内の実用化を目指すとしている。

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