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ZenとVegaが合体した「Ryzen G」は低予算自作における革命だった!

 2018年2月12日、AMDは開発コード“Raven Ridge”の名で知られていたSocket AM4向けAPU(GPU統合型CPU)の最新モデル「Ryzen R3 2200G」および「Ryzen 5 2400G」を正式発表した。今回は秋葉原における深夜販売はないが、翌13日から実店舗にて販売が開始される。

 これまでのSocket AM4マザーボードでは、CPUパワーを重視してRyzenシリーズを選べばビデオカードが必須、内蔵GPUを重視してAMD AシリーズAPUを選べばCPUパワーがRyzenや競合CPUに比べ劣るという苦しい2択を迫られていた。

 だが今回の「Ryzen G」シリーズでは、CPUはRyzenと同じZenベース、GPU部はRadeon RX Vegaベース。現役のAMD AシリーズはExcavatorと第3世代GCN(Tonga、Fiji)で周回遅れ感があるのは否定できなかったが、Ryzen Gで何もかも一新されたという訳だ。

 本邦における初値はRyzen 3 2200Gが税込み1万3300円程度、Ryzen 5 2400Gが2万1300円程度となる。北米価格はそれぞれ99ドルと169ドルであるため、気持ちRyzen 3の方が割高ではあるが、元値が安いため十分お買い得感は出ている。

 今回はAMDからお借りしたRyzen Gシリーズ評価キットを利用し、ライバルであるCore i3やCore i5ベースのシステムとの比較を行うことにする。果たしてAMDの現行IPで固めたAPUは低予算自作のセオリーを変えることができるのか? 様々なベンチマークを通じて検討してみたい。

評価キットの内容物。Ryzen G対応BIOSに更新済みのMini-ITXマザーとDDR4-3200のRyzen対応メモリーがセットになっていた

Ryzen 5 2400Gの表面と裏面。表面の刻印がなければ、既存のSocket AM4用CPUと見分けることは困難だ

Ryzen Gシリーズには純正CPUクーラー「Wraith Stealth」が同梱される。発光機能を持たない最もシンプルなタイプだ

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