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紅茶王子、コンビニスイーツ“辛口”レビュー

ローソンの“コンビニゴディバ”がどれだけ「ゴディバ」か超気になる

2017年12月29日 17時00分更新

散りばめられた金粉に、誇らしげな「GODIVA」の金文字。ローソンの“コンビニゴディバ”はどれだけゴディバしている?

紅茶王子、最近増えている“コンビニゴディバ”が気になって仕方ない

 今年後半になって、アスキーのグルメ記事で「ゴディバ」というワードをちょくちょく目にするようになった。「ベルギーが世界にほこる、言わずと知れたチョコレートブランドがなぜ?」と思ったら、どうやらローソンがゴディバとのコラボレーションスイーツを出しているようで、6月のロールケーキに始まり、プリン、タルト、ガトーショコラと続き、12月中旬の時点で第5弾まで発売されているらしい。我らがグルメ担当のナベコさんも10月末に発売された第4弾のロールケーキなどをお召し上がりの様子。このコンビニゴディバが超気になって仕方がないのだ。

 僕の専門分野はオーディオ・ビジュアルだが、以前家電担当の盛田さんより「紅茶王子」の称号を頂いた。というのも、編集部に自前のティーポットとティーカップ、サンドイッチ用のプレートにポットを保温するティーコージー、そして紅茶を淹れるのに重要な熱々のお湯を沸かす、自前のティファール・ケトルを持ち込んでいるからだ。カタカタというキーボードの音が絶えないオフィスの中で、リーフから淹れたお茶の香りを愉しんでいたところ、袖机に入っていたティファールを家電ハンターに補足されたという次第である。

 そんなワタクシ天野透、お菓子の街神戸出身で、西洋菓子を中心とした甘いものが大好き。自宅や編集部でお茶と一緒にたしなむのはもちろん、地元の神戸へ帰るたびにあちこちのパティスリーを食べ歩いている。“スイーツめぐり”と称して朝から夜まで神戸市内のパティスリーを渡り歩き、ケーキやフィナンシェやムースなど、食事そっちのけで様々なお菓子を1日に4品も5品も食べることもしばしば。

 特にチョコレートには目がなく、紅茶やコーヒー、ウィスキーなどと一緒にボンボン(高級チョコでよく出てくるタイプの、1粒単位のチョコレート)をいただくのは至福のひとときだ。ボンボンショコラが3粒にポットの紅茶があれば2時間くらいは余裕で愉しめるし、実際にそんな休日を過ごしたことも1度や2度ではきかない。もちろんゴディバも大好きで、黄金色の箱に並ぶボンボンやクッキーサンドなどのお菓子を見るたび、食べるたびに、その丁寧な仕事ぶりに癒やされる。

 僕のゴディバの印象は「丁寧なチョコレート」。まろやかなミルクやバターと豊かなカカオの香りに、フルーツやスパイスなどを織り交ぜたお菓子は、何度でもスイーツの愉しさを饒舌に語ってくれる。特にブリュッセルの「グランプリュス」にある本店で食べた「イッ↑チゴ↓チョッコ」(現地風発音)は今でも忘れられない。フレッシュなイチゴをひとつひとつ手作業でコーティングしていたが「新鮮なフルーツの酸味と上質なチョコレートのコクがこんなにも味覚を驚かせるものなのか!」と感じさせる、得難いチョコレート体験だった。

 少々話が脱線したが、ゴディバというブランドにはそんなワンダーが詰まっていると僕は思っている。それが全国で24時間営業しているコンビニで売っているときた。果たしてコンビニゴディバはどのくらい“ゴディバ”しているのだろうか? ゴディバしていたら嬉しいな…… 期待と不安は否応無しにふくれ上がる。悶々としていても始まらないから、自分で買って食べてみた。オーディオレビューばりの、スイーツながら“辛口”なレビューをお届けしたい。

以前ブリュッセルを訪れた際に立ち寄った、ゴディバ本店。王宮広場「グランプリュス」の一角に、小さく上品な店舗を構えていた

ショーウィンドウでひとつひとつ製造実演していた「イッ↑チゴ↓チョッコ」(現地風発音)、たしか1包で5ユーロだったか。チョコレートを休ませている面に小さなゴディバロゴがびっしり彫り込まれていて、ひとつひとつがとっても丁寧に作られていた。味は甘さと酸味にカカオのコクが相まった、フレッシュさと奥行きを感じるものだった

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