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軽量級200g以下で選ぶ「最新ハイレゾ機」(後編)

ポタフェス展示のハイレゾプレーヤー新モデルをさらに聴き比べ

2017年12月21日 19時00分更新

2017年12月16~17日の2日間、東京・秋葉原で開催された「ポタフェス 2017 -WINTER Tokyo Akihabara -」。現地からのレポートを注目ジャンルに絞って紹介していく。まずはハイレゾプレーヤーの新モデル。

オンキヨー「DP-S1A」vsパイオニア「XDP-20」

 オンキヨー「rubato DP-S1A」は「DP-S1」の改良版でMQA再生に対応している。DSDは5.6MHzまでネイティブ再生、ES9018C2Mを2基搭載したフルバランス回路を採用。BTLバランスに加えて同社独自のActive Control GND駆動にも対応する。また2系統のマスタークロックを搭載してCD音源の高音質化も追求している。シャーシはアルミ削り出し、基板は新設計で、パーツも見直されている。Wi-FiとBluetoothに対応して、バランス接続には直径2.5mm4ピン端子で対応する。連続再生15時間、重量135g。実売価格は約6万円。

2.4インチのタッチスクリーン採用、ストレージ容量は16GB

スロットはダブルで最大512GB

 パイオニア「private XDP-20」はラウンド・フィットと呼ばれる曲線的なデザインを採用して手に優しい形を実現。カラーはメタリックネイビー、マットホワイト、パールピンクの3色。DSDは5.6MHzまでネイティブ再生、MQA再生に対応、ES9018C2Mを2基搭載したフルバランス回路を採用。Wi-FiとBluetoothに対応。バランス出力対応で連続再生時間は15時間、重量125g。実売価格約3万6000円。

2.4インチタッチスクリーン採用、ストレージ容量は16GB

スロットはダブルで最大512GB

 両機種とも豊富な音質チューニング機能を搭載して、自分好みの音色を追求できるのだが、今回は何もせずに素の状態でバランス接続で試聴した。DP-S1は解像度が高くクセのない印象だったが、DP-S1Aは低域の量感が増えた分だけドライブ感が薄れたような感じだ。高域は透明感があり気分よく抜ける。音場は広く、さすがバランス接続と思わせてくれた。

 これに対してXDP-20は、さらに低域の量感がたっぷりで、中高域はなめらかで、音色はウォームを通り越してややホットである。ボーカルを聴くならパイオニアの方が楽しめる。私はコスパ的にもパイオニア推しなのだ。

あのウッドボディのDAPが遂に発売へEchobox「The Explorer」

 一昨年から参考展示されているEchobox「The Explorer」が、テックウィンドからいよいよ2018年1月以降に発売されるらしい。ウッドの種類はメープル、ゼブラウッド、マホガニー、エボニーの4種類。木によって価格が異なるのだろうか。バーブラウンのPCM1792を採用。Wi-FiとBluetoothにも対応する。木の手触りとウォームな音色が魅力。高域はなめらかで、低域は解像度より量感重視。サイズはやや大きめだが手に持った感触がいい。

タッチパネルを使ったインターフェース

ダイヤルで音量調整ができる

背面にはレーザー彫刻で文字が刻まれている

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