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コンパクトボディーにカメラやAIなど話題の機能を凝縮

大画面なのに小型スマホ「AQUOS R compact」が「いいとこどり」である5つの理由

2017年12月15日 11時00分更新

文● ゆうこば
提供: シャープ株式会社

 シャープの2017-2018年冬春モデルとして登場したコンパクトスマホ「AQUOS R compact」。auとソフトバンクからの取り扱いが決まっている同機種だが、幅約66mm、高さ132mmという手に収まるサイズ感ながら、近年の業界トレンドをしっかりとおさえた魅力的な端末に仕上がっている。

いいとこどりポイント1
小さいけど大画面な「EDGEST Fit」の魅力

 まず目に付くのは、やはりその特徴的なディスプレーだ。前述の非常にコンパクトな筐体であるが、ディスプレーのスペックは4.9型フルHD+解像度(1080×2032ドット)と大きく、そして精密なものになっている。

 1080×2032ドットという解像度は他のスマホでは見かけないものだ。一般的なスマホのディスプレー解像度はアスペクト比16対9の1080×1920ドットだが、AQUOS R compactはまさにフルHD解像度ディスプレーに1080×112ドットぶん「プラス」した形になり、SNSのタイムラインやウェブ記事、写真などを存分に楽しめるようになっている。

「EDGEST fit」により、小さいのに大画面なデザインを追求

 これはシャープ独自の「フリーフォームディスプレイ」技術によるもの。同技術は表示領域にあわせた自由な形にディスプレーを設計し、表示する。AQUOS R compactでは画面上部がまさに本技術の真骨頂で、正面カメラに食い込み、丸みを帯びた本体にあわせて角を削ってある。

 今年の冬スマホでは、超狭額縁やアスペクト比18対9などの縦長スマホがトレンドだ。AQUOS R compactもそのトレンドに沿った製品ではあるが、そもそもは「コンパクトユーザーが求める形」を追求するため、約1年程前から社内で企画されたものだという。さまざまなコンセプトデザイン、試作を経て今回の超狭額縁&フリーフォームディスプレイの「EDGEST fit」が完成したのだ。

フリーフォームディスプレイは一旦できたパネルを削ることで、自由な形状を実現している

正面カメラが食い込むようなデザインの実用性を検証するため、企画段階では既存機種に黒く塗った紙を貼り付けて社員数名でテストしたという

 前述のように正面カメラに食い込んでいるぶん広く表示できるが、正面下部にある指紋センサーを活用すればさらに大画面で各アプリやコンテンツを楽しめる。

 AQUOS R compactの指紋センサーは、「戻る」「起動中のアプリを表示」といった、多くのAndroidスマホでは画面内の下部でタップして呼び出していた機能が、スワイプで利用できる。

 設定を有効にして、センサーを左から右へスワイプすれば「戻る」。右から左へスワイプすれば「起動中のアプリを表示」する。もちろんワンタップすればホーム画面を表示。これにより、画面がより一層広く使えるというわけだ。

指紋センサーをスワイプ・タップすることで、一般的なAndroidスマホでは画面内で行なう基本操作が実行できる

指紋センサーでの操作を有効にするには別途設定が必要。設定アプリ内の「AQUOS便利機能」の指紋センサー項目にアクセスする

左の写真が標準状態の表示。右の写真が指紋センサーでの操作をオンにし、ナビゲーションキーを隠した状態。画面内の情報量が増えているのがわかる

いいとこどり2
省エネなのに高い追従性を誇るIGZO液晶

 フリーフォームディスプレイになったと言えど、シャープの十八番である省エネ・高精細な「IGZO液晶」の特徴はひきつづき健在。ソフトバンク版AQUOS R compactの場合、4G LTE環境下(静止時)の連続通話時間は約1440分、連続待受時間は約570時間となっている。インストールするアプリの種類やサービスにもよるが、朝起きて夜寝るまで問題なく使えるだろう。

 また、AQUOS R compactはその名のとおり、2017年夏に登場した同社のフラグシップモデル「AQUOS R」の兄弟機にあたる。そのため、120Hzの高速描画でなめらかに表示される「なめらか倍速表示」や通常のウェブ動画であっても豊かな彩度で表示する「バーチャルHDR」、画面が濡れているときも誤動作が少ない仕様など、Rでも好評だったディスプレー機能を採用している。

長いSNSのタイムラインをサーッと流し読みしていても、高速描画のハイスピードIGZO搭載のAQUOS R compactなら気に入ったコンテンツをすぐに見つけられる

右がバーチャルHDRをオフ、左がオンにしたときのYouTube動画。オフのときに白く潰れていたところが復活し、全体的にコントラストが高めになり、クッキリとした印象になっている

 さらに、AQUOS Rでは省かれていた覗き見抑制機能「ベールビュー」がAQUOS R compactでは復活。4種類の模様から選ぶことができ、公共の場所で大切なメールやメッセージを読みたいときなどに重宝するだろう。

覗き見を防止できるベールビュー。ケータイ時代から同社製端末に搭載されてきた独自機能で、愛用しているファンも多い

超狭額縁の「EDGEST Fit」はどんなアプリも動くのか?

 超狭額縁スマホは本体が小さくてもディスプレーを広く活用できる便利な特徴だが、その特徴的な見た目のため、普段使っているアプリがキチンと動くのか心配な方もいるだろう。

 そこで、Twitter、Kindle、Microsoft Word、Googleマップ、YouTubeといった鉄板アプリを実際に入れて表示してみた。

Twitter

Kindle

Microsoft Word

Googleマップ

YouTube(左が縦画面表示、右が全画面表示)

 結論からまとめれば、ほぼだいたいのアプリが問題なく起動でき、操作可能だった。あえて言うのであれば、YouTubeの全画面表示時は横側面に黒い帯が入る点と、Kindleの上側に空いたスペースが気になる。

 YouTubeは動画のアスペクト比との違いによって起きるものなので、ほぼしょうがないところではある。一方、Kindleはただの空白であるため、そこを広げればもう少し文字を読むことが可能だが、基本的には問題ない。

 また、AQUOS R compactではディスプレーの詳細設定に「スタンダードモード」という項目が用意されている。ここでスタンダードモードをオンにしておくと、該当するアプリは通知領域が画面の上端に表示され、画面が広く使える。

 逆に、表示がくずれてしまったり、そこまで画面を広く使いたくない場合は、そのアプリだけスタンダードモードをオフにすればいい。

スタンダードモードのオンオフは設定で可能。オフになっているアプリは、右上に上矢印のアイコンが表示されるため、ここをタップすればすぐオンにできる

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